IISの標準バックアップとして使えるappcmd add backupコマンドですが、利用する際に注意があります。
古いバージョンのWindowsサーバから新しいWindows Server 2016のサーバへappcmd add backupによるバックアップとappcmd restore backupリストアを実行したのですが、デフォルトサイトのサービスが起動しない問題が発生しました。
ファイルを戻すことで復旧したのですが、これ使う際には注意が必要です。その情報がこちらに書かれていました。
Web Deploy ツールを利用した IIS の移行方法
まずは使い方の抜粋です。
バックアップ時
>%SystemRoot%\system32\inetsrv\appcmd.exe add backup <任意のバックアップ名>
復元時
>%SystemRoot%\system32\inetsrv\appcmd.exe restore backup <復元したいバックアップ名>
続いて、appcmd利用時の注意点ですが、こちらは基本的に自分自身のバックアップのみで利用できるようです。その為、サーバー移行などでは使ってはダメですね。
appcmd にて取得可能なバックアップは、基本的に取得した対象のサーバーでの IIS 構成情報の復元にご利用いただけます。
バックアップに含まれる 「%SystemRoot%\system32\inetsrv\config\applicationHost.config」 ファイルには、パスワードを暗号化するために利用するサーバー固有のキーの情報が含まれます。
また、サーバーごとにインストールされているモジュールが異なっている場合、構成情報に含まれる設定と実際の IIS のインストール状況に差異が生じ、正常に動作しない可能性があります。
そのため、他サーバー間の移行の際には上記でご案内した Web Deploy ツールをご利用ください。
ということで、サイトにもありますが、IISの移行ではWeb Deploy ツールが推奨です。
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