Windows10 PingコマンドでMTUサイズを確認するオプション

今回の記事は、かなり前にネットワークの運用保守をしていたころの情報の焼き回しです。ちょうどMTUサイズの話になったので、久しぶりに過去の記事を活用して備忘録です。


以前の現場では、多店舗拠点や小規模の企業の場合、NTTのフレッツ回線を利用しているケースが多くて、その際に、NTT回線を利用する場合、実は回線品目によって適切なMTUの値が異なり、注意が必要という話です。


事前に各サービス毎にMTU値を調べておく必要があって、かなり古い情報ですが、すでになくなったフレッツ・光プレミアムというものがあって、MTUサイズが通常のものより小さいです。

MTU値 = 1,438バイト
MTU値は終端装置の下に接続される「CTU」で自動調整「する、しない」の選択可能。
※デフォルト値は「する」で、この場合、パソコン等設定されているMTU値にかかわらず、CTUで自動的に調整し通信します。

 


ちなみにこの情報も古いですが、、、

Bフレッツフレッツ・ADSL
MTU値 = 1,454バイト

西日本のサービスだと光ネクストとか隼になるかと思います。


続いて、Windows端末からコマンドプロンプトで最適なMTU値を確認できます。


例えば、以前のBフレッツの環境だと、1,454バイト-28バイトした値がMTU値の閾値になります。よって1,426バイト以下がフラグメントされないMTU値になります。


Pingコマンドの引数として以下を利用します。
•-f ... DFビット(Don't Fragment flag)を立てます。パケットを分割しません。
•-l ... データサイズを指定します。MTU = [データサイズ] - 28 です。


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C:\>ping -f -l 1430 <アドレス>

Pinging <アドレス> with 1427 bytes of data:

Reply from 192.168.0.1: Packet needs to be fragmented but DF set.
Packet needs to be fragmented but DF set.
Packet needs to be fragmented but DF set.
Packet needs to be fragmented but DF set.

Ping statistics for <アドレス>:
Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),

C:\>ping -f -l 1426 <アドレス>

Pinging <アドレス> with 1426 bytes of data:

Reply from <アドレス>: bytes=64 (sent 1426) time=15ms TTL=47
Reply from <アドレス>: bytes=64 (sent 1426) time=15ms TTL=47
Reply from <アドレス>: bytes=64 (sent 1426) time=15ms TTL=47
Reply from <アドレス>: bytes=64 (sent 1426) time=15ms TTL=47

Ping statistics for <アドレス>:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 15ms, Maximum = 15ms, Average = 15ms

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ということで、Pingコマンドプロンプト実行時に「f」と「l」を利用すればフラグメントされないMTUサイズを確認することができますね。