Dell PowerEdge ハイパースレッディングの有効、無効設定はBIOSのLogical Processor

久しぶりにDellのサーバーを操作する機会があったんですが、Dellのサーバーの設定をする場合は、iDRACを利用します。そして、今回はDellPowerEdgeサーバに設定する仮想化用の設定について久しぶりに調べました。


以前も少し調べましたが、より知識が深まったので、久しぶりの投稿です。


詳細は、以前も紹介しましたが以下のDellの公式サイトに載っています。下記サイトでは、Dell VMware vSphere 性能向上のためのベストプラクティスが掲載されています。


仮想化基盤のサーバーにする上で推奨される設定について説明されています。

>>vSphere性能向上のBIOS設定(Dell

https://www.dell.com/support/article/ja-jp/sln313408?lang=ja

 


以下はサイトの抜粋です。

 

●ハードウェアによる仮想化支援機能:
この機能は、VMware のベストプラクティスで説明されているとおり、ハードウェア側が支援する CPU と MMU の仮想化テクノロジーです。

Dell PowerEdge 上の BIOS では、同機能を「Virtualization Technology」 (仮想化テクノロジー) と呼んでおり、[Processor Settings] (プロセッサー設定) 画面から設定できます。サーバのモデルによっては、この機能がデフォルトで「Disabled」 (無効) になっている場合がありますが、本テクノロジーを活用するため、「Enabled」 (有効) にするようお勧めします。

 

インテル® ターボブーストテクノロジーとハイパースレッディングテクノロジー
Dell BIOS の [Processor Settings] (プロセッサー設定) 画面では、これらのテクノロジーをそれぞれ「Turbo Mode」 (ターボモード)、「Logical Processor」 (論理プロセッサー) と呼んでいます。VMware は、プロセッサーが対応している場合、これらを「Enabled」 (有効) にするよう推奨しており、デルでも工場出荷時にデフォルトで有効にしています。

 

●NUMA (Non-Uniform Memory Access):
VMware 社は、ほとんどのケースで「Node Interleaving」 (ノードのインタリーブ) を無効にする (つまり NUMA を有効にする) と最適な性能が得られるとしています。これは、VMwareカーネルスケジューラが NUMA を認識し、メモリとその対応プロセッサー間のアクセスを最適化できるからです。デルでも、これが工場出荷時のデフォルト設定となっています。

 

●電力管理:
VMware によると、消費電力が増える可能性があるものの、最高性能を優先するときは、BIOS の省電力オプションをハイパフォーマンスモードに設定するよう推奨しています。Dell BIOS の場合、[Power Management] (電力管理) を [Maximum Performance] (最高性能) に設定すれば、同じ効果が得られます。

 

●内蔵デバイス
VMware では、不要なデバイス (例: シリアルポート、USB ポート) をすべて BIOS 内で無効にするよう推奨しています。Dell BIOS の場合、これらは、[Integrated Devices] (内蔵デバイス) 画面からオフにできます。

 

●C1E:
I/O レイテンシに敏感なマルチスレッド型ワークロードの場合、VMware では、CPU を休止状態に置く「C1E ステート」を無効にするよう推奨しています。Dell BIOS の場合、このオプションはデフォルトで [Enabled] (有効) になっていますが、[Processor Settings] (プロセッサー設定) 画面から [Disabled] (無効) に変更できます。

 

プロセッサーのプリフェッチ:
プロセッサーアーキテクチャによっては、[Processor Settings] (プロセッサー設定) 画面に [Hardware Prefetcher] (ハードウェアプリフェッチャ)、[Adjacent Cache Line Prefetch] (隣接キャッシュラインプリフェッチ)、[DCU Streamer Prefetcher] (DCU ストリーマプリフェッチャ)、[Data Reuse] (データ再利用)、[DRAM Prefetcher] (DRAM プリフェッチャ)、その他のオプションが表示されることがあります。これらのオプションは通常、性能向上に役立つため、デフォルトで [Enabled] (有効) になっており、デルでは原則的に無効にしないよう推奨しています。ただし、お客様の仮想化ワークロード特性が極めてランダムかつメモリアクセスが集中する場合、これらの設定を無効にして性能が向上するか試してみてください。


ここでよく聞くのがハイパースレッディングという設定です。実は私も最近までちゃんと理解していなかったんですが、これを設定することでCPUの処理が向上すると言われています。ただし、論理的に倍に見せる機能で、物理的には変わらない為、実質は1.2~1.4倍くらいの性能アップと言われています。


そして、ハイパースレッディングを無効、有効にする場合は、Processor Settingsから設定します。ハイパースレッディングテクノロジーは「Logical Processor」 (論理プロセッサーと呼び、デフォルトで有効になっています。


他にも、Virtualization Technology(仮想化支援機能)もDellの場合は、Processor Settingsから設定できます。仮想化基盤を構築する場合は、この二つは有効にする設定です。基本は有効になっていると思いますが、構築時にはチェックしてください。