vCenterサーバの仮想マシンの状態に対するアラーム重要度(緑、黄色、赤、灰色)について

vCenterでは、アラームを定義する事によって、障害や問題が発生した時に、設定したメールアドレス宛てに、通知する事が可能です。


その為、仮想化基盤の管理者は運用者は、メールアラートの設定を行うと思いますが、そのステータスについては、以下のドキュメントセンターが参考になります。

 

>>イベント、アラーム、および自動化アクションの監視

https://pubs.vmware.com/vsphere-50/index.jsp#com.vmware.vsphere.monitoring.doc_50/GUID-9272E3B2-6A7F-427B-994C-B15FF8CADC25.html

 

そして、イベント データには、イベントの生成元、イベントの発生時刻、イベントのタイプなどの詳細情報が含まれていて、イベントには次の 3 つのタイプがあります。

■情報
■警告
■エラー


続いて、アラームの重要度は以下のものがあります。

■通常: 緑
■警告: 黄色
■アラート: 赤


実はこれ以外にも灰色があります。緑、黄色、赤はなんとなくでも意味が理解できると思いますが、灰色は何と思いますよね。

 


そこで、以下のドキュメントが参考になります。ちょっと古いですが。。。

 

https://pubs.vmware.com/vsphere-4-esx-vcenter/index.jsp?topic=/com.vmware.vsphere.bsa.doc_40/vc_admin_guide/working_with_alarms/r_condition_state_triggers_vms.html

 

例えば、灰色のステータスはハートビートのアラームなどにあります。


Heartbeat

Current status of the guest operating system heartbeat:

■Gray – VMware Tools are not installed or not running.
■Red – No heartbeat. Guest operating system may have stopped responding.
■Yellow – Intermittent heartbeat. A Yellow status may be caused by heavy guest OS usage.
■Green – Guest operating system is responding normally.

ゲストOSのハートビートの現状のステータスを表すのですが、緑は正常にゲストOSからVMware Toolsの応答がある場合ですね。


黄色は、断続的なハートビートの状態です。これは仮想マシンが重い場合に発生する可能性があるという事なので、リソース不足には注意が必要ですね。


そして、赤色は、ハートビートがない状態です。


最後に灰色。これは、VMware Toolsがインストールされていない、もしくは稼動していない状態です。要は仮想マシンは起動をしているが、正しく検知できない状態ですね。


VMware Toolsのハートビートの問題というよりは、VMware Toolsがインストールされていない、もしくはサービスが起動していない状態を指します。


また、vCenterサーバーのリソース監視については、ESXiとゲストOSでは表示される値に差があるので、ゲストOSの表示にて検出したい場合は、専用の監視ソフトをゲストOSにインストールしたほうがいいですね。