企業でOffice365を利用している場合、メールサーバが社外にあるというケースもあると思います。その場合に、メールソフトでOutlookを利用している場合、キャッシュモードを有効にしておかないと、オフライン時にメールが閲覧できなくなります。
そこで、キャッシュモードを有効にすると、ローカルにもキャッシュファイルが作成されるデフォルトの設定では、20GBまで保存されるという文献を見ましたが、ネットで検索をしていると15GBくらいになってくると、だんだん動作が重くなるという内容もありました。
その為、なるべくoutlookを重くさせたくない場合は、管理者としてある程度、データファイルを制限しておくほうがいいでしょう。
実際、パソコンに20GBのメールデータを置くのもよくないでしょうし。
そこで、Outlookのメールpst、ostファイルのサイズをレジストリで制限する方法があるので紹介します。
情報元はこちら公式サイトです。
Outlook の .pst ファイルと .ost ファイルの両方のサイズ制限を構成する方法
【概要】Microsoft Outlook 2016、Outlook 2013、Outlook 2010、Outlook 2007、および Outlook 2003 では、ANSI (American National Standards Institute) および UNICODE の個人用フォルダー (.pst) ファイルとオフライン フォルダー (.ost) ファイルをサポートしています。 この資料では、次の 4 つのレジストリ エントリを使用して .pst ファイルと .ost ファイルの両方のサイズを制限する方法について説明します。
・MaxFileSize・WarnFileSize・MaxLargeFileSize・WarnLargeFileSize
つまり、警告を出したい場合は、WarnLargeFileSize レジストリ エントリと WarnFileSize レジストリ エントリを使用するイメージでしょうか。
また、上の二つと下の二つはファイル形式の違いもあるようです。ちょっとわかりにくいですね。
そして、もう少しわかりやすい説明があった海外ブログを発見。
MaxLargeFileSize - この値は、Unicodeのpstまたはostの最大サイズを設定します。Outlook 2010およびOutlook 2013では、デフォルトは50 GBです。Outlook 2003および2007では、20 GBです。値の範囲(16進数)は0x00000001〜0x0000C800です。Decimalで値を入力するときは、MBを使用します。
そして、outlook2010のサンプルレジストリはこんな値でした。(30GB pst / ost - 29.5GB警告)
Windows Registry Editor Version 5.00
"MaxLargeFileSize"=dword:00007800"WarnLargeFileSize"=dword:00007200
つまり、こんな感じでしょう。
MaxLargeFileSize:制限したいサイズ
WarnLargeFileSize:警告を出したいサイズ
MaxFileSizeMaxFileSize レジストリ エントリは、.pst ファイルと .ost ファイルの両方の絶対最大サイズを決定します。 この最大サイズに達すると、そのファイルのサイズはそれ以上増えることは許可されません。
WarnFileSizeMaxFileSize レジストリ エントリは、.pst ファイルと .ost ファイルの両方の最大データを決定します。 この最大データに達すると、.pst ファイルも .ost ファイルも、それ以上のデータが追加されることは許可されません。 ただし、内部プロセスによりファイルの物理サイズは増える場合があります。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\15.0\Outlook\PST HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\PST
Outlook 2010
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\14.0\Outlook\PST HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\PST
Outlook 2007
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\Outlook\PST HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Outlook\PST
Outlook 2003
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\11.0\Outlook\PST HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Outlook\PST
Outlook 2016
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\16.0\Outlook\PST HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\PST
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ここまで抜粋です。
ドメイン配下の端末であれば、グループポリシーで展開すればOKですね。outlookで使用されるost,pstファイルを制限したい場合は、参考にしてみてください。