LANやWAN間のネットワークのスループットを計測できるツールの一つNetmiという無料のソフトウェアがあって、ネットワークの案件で新規NW構築、ネットワークのリプレイスを行う場合に帯域調査をするのに以前、利用していました。
最近はサーバー案件ばかりしていて、このツールの存在を忘れていたのですが、ネットワークの作業もすることがあって、このソフトの存在を久しぶりに知りました。
Netmi以外だとiPerfなんかも便利です。iPerfはコマンドラインで結果を残せるのと、個人的にはスループットの結果は、iPerfのほうが正確なのではないかと思っています。
NetmiはGUI画面で操作がしやすいというところがあります。
このツールは計測したいネットワークの端にPCを接続、データ送信を実施し、スループットを測定します。
⇒NetMi (Vector)
ソフト詳細説明
NetMiはPC間のネットワークのスループットを計測するツールです。ローカルのネットワークの速さを調べたいときに使用してください。
バージョンは更新されていませんが、64bit版のWindows 10でも一応動作できることは確認できています。
ちなみに、NetMiはクライアント、もしくはサーバーのどちらか一方で動作します。使い方は、片方がクライアント、もう一方がサーバーというような感じです。
以下は、過去にスループットを計測する際にアップした記事ですが、udp、tcp通信の確認にも使えます。
【Netmiの使い方】
■共通
①ダウンロードサイトからダウンロードします。
②Netmintを起動します。
※OSの対応はXPまでですが、NetMintはXP対応なので、こちらを起動。
■サーバ側
①「サーバーとして動作する」にチェックを入れます。
②クライアント側でデータ送信させます。送信完了後、「平均受信速度」をチェックします。
■クライアント側
①「相手のIPアドレス」に宛先のアドレスを入力します。
ここで、ポート番号、UDPもしくはTCPを選択することで、通信試験にも使えます。
②「相手先のチェック」をクリックします。問題なければ、「応答がありました~」と表示されます。都度、実行する必要はありません。あくまでチェックです。
③クライアント側からサーバ側へデータ送信します。今回は、「一定時間送信を行う」にチェック。
④データ送信が完了したら「平均送信速度」をチェックします。
以上で、基本的な使い方はOKです。
そして、このツールの使用時の注意点ですが、送信側はサーバ側までのNWのスループットを表示しているというよりは、接続しているNW機器のポートの転送速度を表示します。
その為、個人的にはスループットを測定するならiperf、tcp、udpの通信試験をするなら、Netmiかなという使い方がいいのではと思います。