Windows Server 2016のドメイン環境で、ユーザーがログオンするコンピューター毎に壁紙を指定する方法を紹介します。
例えば、企業などによっては、壁紙を変更させないというポリシーがあるかもしれません。もしくは、壁紙は会社指定の画像にするなどといった場合に使えます。 まず、ユーザーの壁紙をしているグループポリシーはこちら。
「ユーザーの構成」ー「管理用テンプレート」ー「デスクトップ」ー「デスクトップの壁紙」で設定を「有効」にし「壁紙名」のところにパスを入力します。
例えば、ファイルサーバーに置いてある場合は、以下のような感じですね。
これだけだとユーザー単位になってしまいますので、ループバックポリシーを活用します。
【設定場所】
[コンピューターの構成]-[ポリシー]-[管理用テンプレート]-[システム]-[グループポリシー]-[ユーザーグループポリシー ループバック処理モードを構成する]
設定を有効に、置換か統合を選びます。この統合、置換についてはマイクロソフトの公式サイトを参考にしてください。
>>グループ ポリシーのループバック処理
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/231287/loopback-processing-of-group-policy
●統合モード
このモードでは、ユーザーのログオン時、通常はユーザーの GPO の一覧が GetGPOList 関数を使用して収集されます。その後、Active Directory 内のコンピュータの場所を使用して GetGPOList 関数が再び呼び出されます。コンピュータ用の GPO の一覧は、ユーザー用の GPO の最後に追加されます。これにより、コンピュータの GPO がユーザーの GPO より優先されます。この例では、コンピュータ用の GPO の一覧はユーザーの一覧に追加されます。
●置換モード
このモードでは、ユーザーの GPO の一覧は収集されません。コンピュータ オブジェクトに基づいた GPO の一覧だけが使用されます。
また、壁紙をユーザーに変更させたくない場合は、以下の設定を有効にします。
「ユーザーの構成」ー「管理用テンプレート」ー「コントロールパネル」ー「個人設定」ー「デスクトップの背景を変更できないようにする」を有効に変更します。
壁紙ってデザインを凝るとアイコンが見にくくなることもあるので、ほどほどがいいですよね(笑)。以前、カラフルな壁紙を作ってアイコンが見にくいなんてことがありました。個人的には濃いグレー一色が一番いいです。
壁紙の制御をユーザーにさせたくない場合、参考にしてみてください。