Arcserve CBT機能が有効な場合にホストベースのエージェントレス バックアップがESXi6で失敗する

Arcserve CBT機能が有効な場合にホストベースのエージェントレス バックアップがESXi6で失敗することがあるようです。

 

ちなみに、変更ブロックのトラッキング(CBT)は、差分バックアップの実行に役立つ VMware の機能になります。

 

では、メーカーサイトの情報になります。

 

ホスト ベースのエージェントレス バックアップが VMware ESXi 6.0 で失敗する

https://documentation.arcserve.com/Arcserve-UDP/Available/V6.5/JPN/Bookshelf_Files/HTML/Solutions%20Guide/default.htm#UDPSolnGuide/udp_agtless_bakup_fail_esxi6.htm?Highlight=manually

 

変更ブロック トラッキング(CBT)機能が有効な場合に、VMware ESXi 6.0 で仮想マシンをバックアップしようとすると、Arcserve UDP エージェントレス バックアップが失敗する場合があり、この問題は VMware の既知の問題とのことです。

 

バックアップが失敗すると、以下の 2 つの動作が発生する可能性がありますとのこと。

 

①Arcserve UDP が ESXi ホストの CBT 機能に接続しない可能性があります。その結果、Arcserve UDP仮想マシンから使用中のデータ ブロックまたは変更されたデータ ブロックの情報を受信できません。

 

②Arcserve UDP は、仮想マシンの静止スナップショットをキャプチャできない可能性があります(これは、Arcserve UDP がスナップショットをキャプチャするたび、または vSphere クライアントでスナップショットを手動でキャプチャするときに発生する可能性があります)。

 

 

解決策は以下になります。

 

VMware は、最新のビルド ESXi 6.0 Build 2715440 でこの問題を解決しています。ESXi600-201505001 パッチをインストールして、この問題を解決できます。パッチのダウンロードとインストールに関する詳細については、VMware の KB 記事を参照してください。

パッチを適用できない場合は、レジストリ キーで以下の変更を行うことで問題を解決できます。

 

CBT 接続エラーの解決策

バックアップ ジョブが失敗するのではなく、Arcserve UDP が CBT に接続できない場合、Arcserve UDP はバックアップ ジョブを続行できます。ただし、増分バックアップではなく、Arcserve UDP はデフォルトで VM のディスク全体のバックアップを実行します。フル バックアップが自動的に実行されないようにする場合は、レジストリ キーを追加してこのデフォルトの動作を変更できます。キーを追加して値を 1 に設定すると、Arcserve UDP は CBT エラーが発生した場合にバックアップ ジョブを失敗させます。

 

このレジストリ キーは、プロキシ サーバで以下のように追加できます。
プロキシ サーバ レベル(このプロキシ サーバで実行されているすべてのバックアップ ジョブに適用)

 

①以下の場所からレジストリ キーを開きます。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll]

 

②以下の DWORD を入力します。
"BackupEntireDiskOnCBTBitmapFailure"=dword:00000001

 

レジストリ キーを保存します。

 

VM レベル
①以下の場所からレジストリ キーを開きます。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Arcserve\Unified Data Protection\Engine\AFBackupDll\<vm instance uuid>]

 

②以下の DWORD を入力します。
"BackupEntireDiskOnCBTBitmapFailure"=dword:00000001

 

レジストリ キーを保存します。

 

この場合、パッチを適用するのがいいでしょうね。