Arcserve Sysprepを実行せず同じGUIDを持つ仮想マシンのバックアップに失敗する

Arcserve Sysprepを実行せず同じGUIDを持つ仮想マシンのバックアップに失敗するという事象があるようです。個人的にこの製品を使ったことはないのですが、バックアップソリューションとして利用しているケースはよくみます。

 

以前、物理のWindows Serverのバックアップでも利用している環境がありましたが、仮想マシンのバックアップとしても利用することがあります。

 

仮想マシンのバックアップについては、ストレージの機能で行う事もあると思いますが、今回は、仮想マシンで利用する場合の注意点になります。

 

Windows Server 2016、Windows Server 2019などで仮想マシンを構築する場合、最初にテンプレートの仮想マシンを構築して、テンプレートから展開することが多いと思います。

 

その際に、sysprepを実行せずに仮想マシンを複製するとバックアップソフトなどで問題が発生するケースがあります。

 

今回は、Arcserve Sysprepを実行せず同じGUIDを持つ仮想マシンのバックアップに失敗するという内容で、メーカーのサイトにも情報があります。

 

情報元はこちら。

https://documentation.arcserve.com/Arcserve-UDP/Available/V6.5/JPN/Bookshelf_Files/HTML/Release%20Notes/udp_rn_known_issueso284260.htm

 

 

以下はサイトの情報の抜粋です。

 

現象
ESXi ホストに同じ GUID を持つ 2 台の仮想マシン(VM1、VM2)があり、異なる vCenter (VC1、VC2)によってそれぞれ管理されている場合、VM1 をコンソールにインポートして、VC2 からも VM をインポートすると、オート ディスカバリは、まず VC1 に接続し、GUID によって VM1 を検出することができ、[ハイパーバイザ]列が VC1 の情報で更新されます。その後、VC2 に接続し、GUID によって VM2 を検出して、[ハイパーバイザ]列が VC2 の情報で更新されます。
注: コンソールでは、同じ GUID を持つ異なるノードが許可されないため、両方の VM をインポートすることはできません。
解決策
2 つの VM が同じ GUID を持つ場合、Arcserve UDP では GUID を使用して VM を識別するため、ホスト ベースのエージェントレス バックアップで誤った VM がバックアップされる可能性があります。この問題を解決するため、いずれかの VM の GUID を手動で変更できます。

 

ちなみに、これまでの経験でGUIDを変更するということはやったことがないのですが、sysprepを実行すれば初期化されるので、そちらの方法も検討してみてください。