WSUS コマンドで更新ファイルの格納場所を変更する ディスク容量がなく拡張できない場合

最近ではサーバを仮想マシンとして構築しているケースの方が多いので、リソースの拡張がしやすいですが、物理サーバで構築した場合、物理的な制約を受けることがあります。以前も、プロキシサーバが仮想ではなく物理で、メモリが不足してメモリ拡張の為に、物理マシンを停止してメモリを拡張という作業を行ったことがあります。

 

話を戻して、WSUSサーバもよくリソースが不足するという話を聞きます。意外とメモリを使用するのもそうですが、ディスクが圧迫するということがあります。更新プログラムって意外とディスクを消費しますが、最初に見積もった容量が甘いと不足することがあります。

 

その場合に、仮想環境によりますが、仮想マシンならオンラインでディスク拡張することができますが、拡張ができない場合で、ディスクを新たに追加して対応する場合の対処法についての情報になります。

 

WSUS コマンドで更新ファイルの格納場所を変更する方法について紹介します。ディスク容量がなく拡張できない場合ですね。

 

WSUSutil.exe の実行
WSUSutil.exe は、コマンド ラインからの WSUS サーバーの管理に使用できるツールです。WSUSutil.exe は、WSUS サーバーの %drive%\Program Files\Update Services\Tools フォルダに保存されています。WSUSutil.exe で特定のコマンドを実行すると、次の表で説明する特定の機能を実行できます。

 

このWSUSのコマンドで対処できます。

 

**movecontent** WSUS サーバーで更新ファイルが格納されているファイル システムの場所を変更し、前の場所の更新ファイルを新しい場所にコピーします。 - ハード ディスクがいっぱいの場合 - ディスクが正常に動作しない場合

 

 

改行がないのでちょっと整理します。

 

##### ハード ディスクが正常に動作しない場合 更新ファイルが格納されているハード ディスクが正常に動作しない場合は、次の操作を実行する必要があります。

 

1. コンピュータに新しいディスクをインストールし、次にバックアップ ファイルから更新ファイルを復元します。注 : 更新ファイルをバックアップしていなかった場合は、コンテンツ移行処理の最後に WSUSutil.exe が不足しているファイルをダウンロードします。

 

2. 新しいディスクの格納場所を指定して、コンテンツ移行処理を実行します。また、バックアップ ユーティリティを使用して新しいフォルダにファイルを格納しているか、ソース フォルダが存在していないかなので、**skipcopy** パラメータを指定します。このプロセスの最後に、更新ファイルがダウンロードされます。

 

3. 移行処理が完了すると、不足しているファイルがすべてダウンロードされます。 ##### 構文 コマンド ライン %*drive*%\\Program Files\\Update Services\\Tools> で、次のように入力します。 **wsusutil movecontent** *contentpath logfile* **-skipcopy** \[**/?**\] パラメータを次の表で定義します。

 

「参考」

https://docs.microsoft.com/ja-jp/security-updates/windowsupdateservices/18111626

 

もう一つ分かりやすい公開情報があったので合わせてリンクをはりますが、要はTools下にcdでカレントディレクトリを移動し、以下のコマンドを実行します。実行例です。

 

>wsusutil.exe movecontent D:\WSUS1\ D:\move.log

 

D:\WSUS1 は WSUS 更新プログラムのローカルの格納場所への新しいパスで、D:\move.log はそのログ ファイルへのパスです。

 

「参考2」

https://docs.microsoft.com/ja-jp/security-updates/windowsupdateservices/18111600

 

WSUSでディスクが圧迫してデータを移動する必要があるというケースで参考にしてみてください。