Windowsでサーバーやクライアントを複製する場合に注意が必要なのがSIDの重複です。MSのブログか何かで、SIDが重複しても問題ないという話が書かれていましたが、確かにOSとしては問題がないかもしれませんが、それを使っているシステムで影響がある場合があります。
例えば、ADのなったサーバーのSIDは、メンバーサーバと重複が許されません。実際に、ADサーバから複製したサーバをドメインメンバとして参加させようとしたらエラーが出力されます。
その他、WSUSでもSIDを見ているという話を聞いたことがありますが、問題にならないとは言い切れないので、可能であればsysprepを実行したほうがいいですね。
そして、Windows Server、PCのSIDを確認する方法ですが、コマンドプロンプトを起動して、コマンドを実行することで簡単に確認することができます。
確認コマンドは「whoami /user」です。「ユーザーSID」は「コンピュータSID」と「アカウントの相対 ID (RID) 」なので、こちらのコマンドが使えます。
以下は自宅のPCで発行したコマンドの結果です。一部、編集しています。
>whoami /user
USER INFORMATION
----------------
ユーザー名 SID
===================== ============================================
desktop-test\user S-1-5-21-2720311236-3940813208-63264105-1001
下記に示した情報にもありますが、最後のユーザー4桁以外は、固定になっていてここがPCのSIDになります。
S-1-5-21-191058668-193157475-1542849698-500 Administrator
S-1-5-21-191058668-193157475-1542849698-1000 ユーザー 1a
S-1-5-21-191058668-193157475-1542849698-1001 ユーザー 2
S-1-5-21-191058668-193157475-1542849698-1002 ユーザー 3
sysprepを実行するとこの部分の数字が変更されていることが確認できるはずです。
[参考情報]
Sysprep実行後、正しくSIDが初期化されたかどうかの確認で使えます。