Sysprep実行後に初期化される設定 ワークグループでの実行の必要性

仮想基盤の構築をしていると、仮想マシンの台数が多い場合のテンプレートマシンからの展開時に、Sysprepを使って展開する事が多いと思います。


少し前に構築した案件でも、vCenterのカスタマイズ仕様を利用して、サーバOSを展開していきました。


その際に、作業工数を削減する為、テンプレートとなるOSに可能な限り設定をしておきたいところですが、Sysprepを実行すると、一部の設定が初期化されます。


この情報は、マイクロソフトの以下のページにて、詳しく書かれています。



■Sysprep の機能と既知の問題について
http://support.microsoft.com/kb/928386/ja


上記サイトの情報は、Windows Server 2008 R2Windows 7まで対応していますので、まだまだ使える情報だと思います。※こちらよく紹介されている情報ですが、最近チェックしたらリンク先がきれていました。新しい情報を確認できたら別途、アップします。


テンプレートに設定する内容が含まれている場合は、Sysprep実行後に再設定が必要になりますので、注意が必要です。

 



また、検証では、タスクスケジューラの設定は、Sysprep実行後も初期化されません。ただし、設定したユーザがテンプレートマシンの実行ユーザになるので、展開後に変更が必要になります。


大型案件で、構築する仮想サーバ台数が多い場合、如何に共通設定を入れる事ができるかで、作業効率が大きく変わりますので、この辺りは、きちんと精査してナレッジとして残しておくことをお勧めします。

 

ちなみに、、、過去の経験でSysprepを実行して設定が残るものとして、ローカルグループポリシーの設定、レジストリ情報などもありました。

 

IPアドレス、ホスト名、デバイスの構成情報などはリセットされますが、リセットされない情報があるので注意が必要ということと、ワークグループ環境で行ったほうがいいかという議論を過去にしたことがありますが、バックアップソフトなどはGUIDをチェックしていて、Sysprepを実行しないと仮想マシンが重複して見えてしまい、バックアップに失敗するなどの要因を引き起こすことがありますので、Sysprepは実施したほうがいいですね。