Windows 2016でKMSホストを設定・確認するコマンドとSlmgrコマンドオプション

Windows Server 2016でKMSホストを設定するコマンドの備忘録です。つい最近、KMSホストを導入したのが仮想デスクトップの構築ですね。

 

VMware Horizon View6.xの環境で、リンククローンで必要になるKMSホストです。リンククローンの場合、更新プログラムを適用して、一斉に展開できるので便利ですね。その他、管理するサーバが多かったり、インターネットに接続できない環境だったらKMS

 

そして、Windows Server 2016でKMSホストを導入するのはすごく簡単で、コマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行するだけです。


>slmgr /ipk <KMSホストキー>
>slmgr /ato
※インターネット接続できる環境がある場合。


インターネットに接続できない場合は、KMSホストのライセンス認証に電話認証が必要になります。認証作業が完了すれば、KMSクライアントはKMSホストに認証されますので、ライセンス認証作業が不要になります。


また、KMSクライアントから認証がきているかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。

>slmgr /dli


slmgrコマンドの詳細は以下のマイクロソフトの公開情報を参照してください。

 

>>ボリューム ライセンス認証のための Slmgr.vbs のオプション


また、KMS ホストは、 DNS サーバーにサービス (SRV) リソース レコードを作成することによって、自身の存在を自動的に発行しますので、これまではActive DirectoryDNSサーバに導入する事が多かったです。

 


KMSを構成させる際の注意点として、、、

 

KMS ホストによってアクティブ化されたシステムでは、通常は 7 日ごとにアクティベーション キーが更新されます。システムが KMS ホストにアクセスできない場合は、最大 180 日間 (30 日間の猶予期間を含めると最大 210 日間) 動作します。


猶予期間が長いので、KMSホストは敢えて冗長化するほどもないかなぁという感じですかね。後、KMS では 25 台以上のクライアント コンピュータからアクティベーション要求が行われないと、コンピュータのアクティブ化を開始しません。

 

ちなみに、KMSホストは猶予期間が長いので、冗長構成を組まない事が多い気がします。ただ、リンククローンの場合、その都度、展開時にKMSホストサーバーに参照に行くから、運用を考えないといけないでしょうけどね。


また、25 台未満のクライアント コンピュータを所有する企業などの場合は、KMSホストは使えないので注意が必要です。


また、端末台数がギリギリでも、運用上問題が起こる場合があるので、その場合も、KMSホストの導入は検討したほうがいいでしょうね。

 

Windows Server 2019のKMSホスト

 続いて最新のサーバOSであるWindows Server 2019のKMSホストについての情報になります。

 

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/get-started-19/activation-19

 

以下は抜粋。

 

KMS ホストは、専用サーバーである必要はありません。KMS は、他のサービスと共存させることができます。 KMS ホストは、Windows 10、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows 8.1、または Windows Server 2012 が実行されている任意の物理システムまたは仮想システムで実行できます。

 

ここの情報をチェックしてどのKMSクライアントを認証させたいかを確認することができますね。