久しぶりに仮想化基盤を構築していますが、やはり、スキルをつけるのは構築を実際に経験するに限ります。1年くらい資料作成ばかりしていたので、やっぱり構築作業は楽しいですね。
そして、仮想化基盤の構築をしているのですが、1年以上経過していて、色々と状況が変わっています。例えば、Windowsサーバーは2019が導入され始めているし、Linuxもマイナーバージョンが7.7になっています。
また、RedHatLinux7はVMware toolsのインストール不要で構築が便利になっています。
つまり、これまではイメージをマウントして、VMware Toolsのインストール作業が必要でしたが、不要になったので構築しやすくなりました。
その為、仮想マシンを作成して、RedHatLinux7をインストールしたら仮想マシンが起動した時点でVMware Toolsがインストールされています。vSphere Web Clientで確認することができます。
これによって、vmxnet3を選んでもすぐにIPアドレスの設定ができます。vmxnet3を選んだらこれまではVMware Toolsをインストールしないとアドレスが設定できなかったので、いい変更点ですね。
そして、気になったのが、ステータスをチェックしていると、サードパーティー製と同じ表示になっていることです。そこで、VMwareのサイトで確認すると、サポートについて言及されていました。
参考元はこちら。
VMware による open-vm-tools のサポート (2074713)
https://kb.vmware.com/s/article/2074713
open-vm-tools は、VMware Tools のオープン ソースの実装で、VMware 環境内で仮想マシンの機能や管理を改善する一連の仮想化ユーティリティで構成されています。open-vm-tools のおもな目的は、オペレーティング システム ベンダーやコミュニティ、および仮想アプライアンス ベンダーがそれぞれの製品リリースに VMware Tools をバンドルできるようにすることです。
続いて、open-vm-tools をバンドルするメリットについて書かれています。
・エンド ユーザーは、すぐに使えるため、VMware 仮想インフラストラクチャに仮想マシンを効率的にデプロイできます。
・open-vm-tools は完全にサポートされている VMware Tools のオープン ソース実装であるため、open-vm-tools がオペレーティング システムにバンドルされていると、VMware Tools を別途インストールする必要がなくなります。
・open-vm-tools の更新パッケージはオペレーティング システムのメンテナンス更新やパッチとして提供されるため、運用コストやマシンのダウンタイムが削減されます。これにより、・VMware Tools を個別に更新するメンテナンス サイクルがなくなります。
・open-vm-tools の互換性マトリックスの確認は必要ありません。ゲスト OS リリースの VMware Compatibility Matrix に従えば十分です。
・オペレーティング システムにバンドルされている open-vm-tools は、各 OS リリース用に最適化されて、フットプリントも小さくなっています。
色々とメリットがありますが、「open-vm-tools は完全にサポートされている VMware Tools のオープン ソース実装」とあり、サポート対象の様です。
機能についてはサイトに詳細に書かれています。
主な機能としてこんなものがあります。一部抜粋。
・ゲスト OS クロックと仮想化プラットフォームの同期
・仮想インフラストラクチャでパワー操作(シャット ダウン)、および仮想マシンのファイル システムの静止を正常に実行できます
・ゲストから仮想インフラストラクチャへのハートビートを提供し、vSphere High Availability (HA) をサポートします
・リソース使用率やネットワーク情報などの、仮想化プラットフォームに対するゲスト OS についての情報を公開します
・仮想化インフラストラクチャからゲスト OS 内でさまざまな操作を実行するための、安全な認証メカニズムを提供します
・open-vm-tools の機能を拡張またはカスタマイズできる追加のプラグインを受け入れます
運用をしていくうえで、VMware Toolsのインストールは必須なので、このあたりの情報は確認しておいたほうがいいかもしれないですね。