vCenterServerAppliance6.7(VCSA)のファイルベースのバックアップする方法

vCenterServerAppliance6.7(VCSA)のファイルベースのバックアップ方法についての説明になります。通常、システムは何か問題が発生したときの為にバックアップを取得すると思いますが、vCenterServerAppliance6.7(VCSA)では、ファイルベースのバックアップとリストアが利用できます。

 

KBにも記載されていますので、その手順を紹介します。

vCenter Server Appliance のファイルベースのバックアップとリストア 

 

vCenter Server Appliance は、ファイルベースのバックアップとリストアに対応しています。障害が発生しても、このメカニズムを使用して環境をリカバリすることができます。

 

vSphere 6.7 では、vCenter Server Appliance 管理インターフェイスを使用して、vCenter Server Appliance と Platform Services Controller アプライアンスのファイルベースのバックアップを作成できます。バックアップの作成後、アプライアンスGUI インストーラを使用してリストアすることができます。

 

ファイルベースのバックアップは、vCenter Server Appliance 管理インターフェイスを使用し、vCenter Server の主要構成やインベントリ、履歴データを自由に選んで実行します。バックアップ データは、FTP、FTPS、HTTP、HTTPSNFS、SCP、または SMB のいずれかを使用してリモート システムにストリーミングされます。バックアップは、vCenter Server Appliance には保存されません。

 

ファイル ベースのリストアを実行できるのは、vCenter Server Appliance 管理インターフェイスを使用してバックアップした vCenter Server Appliance だけです。そのためのリストア操作は、vCenter Server Appliance の GUI インストーラを使用して実行できます。この作業は、新しい vCenter Server Appliance をデプロイしてそのデータをファイルベースのバックアップから新しいアプライアンスにコピーすることによって行います。

 

上記は説明の抜粋ですが、VCSAのリストア時の注意点というのもKBに書かれていて、分散スイッチを利用している場合は、個別にDistributed Switch の設定を別々にエクスポートすることをお勧めしますとのことです。こちらについては別途、記事にします。

 

その他、HAやパッチ状況もリストアされるので、当然ですが、あまりに古いバックアップからリストアしないようにしましょう。

 

 

バックアップする方法は手動でバックアップする方法とスケジュールでバックアップする方法がありますが、今回は手動でバックアップする方法です。

 

vCenter Server インスタンスのバックアップは、vCenter Server Appliance 管理インターフェイスから実行することができます。バックアップ ファイルに履歴データ(統計情報、イベント、タスク)を含めるかどうかを選択できます。

注:vCenter High Availability クラスタのバックアップ操作で保存されるのはアクティブ ノードだけです。

 

 

手順
①Web ブラウザで、vCenter Server Appliance 管理インターフェイス (https://appliance-IP-address-or-FQDN:5480) に移動します。
②root としてログインします。
③vCenter Server Appliance の管理インターフェイスで、[バックアップ] をクリックします。
④[アクティビティ] の下のテーブルに、 vCenter Server の最新のバックアップのバージョンが表示されます。
⑤[今すぐバックアップ] をクリックします。
⑥[バックアップ アプライアンス] ウィザードが表示されます。
(オプション) スケジューリングされたバックアップの情報を使用するには、[バックアップ スケジュールに指定されたバックアップの場所とユーザー名を使用します] を選択します。
⑦バックアップの場所の詳細を入力します。

 

バックアップの場所

バックアップの場所を入力します。これには、バックアップ サーバへの接続に使用するプロトコル、ポート、サーバ アドレス、およびバックアップ ファイルを保存するバックアップ フォルダを含めます。バックアップの場所 バックアップの場所を入力します。これには、バックアップ サーバへの接続に使用するプロトコル、ポート、サーバ アドレス、およびバックアップ ファイルを保存するバックアップ フォルダを含めます。FTP、FTPS、HTTP、HTTPSNFS、SCP、SMB のいずれかのプロトコルを使用します。
FTP、FTPS、HTTP、HTTPS の場合、サービス用に構成されている home ディレクトリがパスの起点となります。

 

バックアップ サーバの認証情報

バックアップ サーバの書き込み権限を持つユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。注:ユーザー名とパスワードに使用できるのは ASCII 文字のみです。

 

⑧(オプション) バックアップ ファイルを暗号化する場合は、暗号化パスワードを入力します。
⑨バックアップ データを暗号化するように選択した場合は、リストア手順用の暗号化パスワードを使用する必要があります。
⑩(オプション) 別途データベースから履歴データをバックアップするには、[統計情報、イベント、タスク]を選択します。
⑪(オプション) [説明] テキスト ボックスに、バックアップの説明を入力します。
[開始] をクリックしてバックアップ プロセスを開始します。

 

完了したバックアップと進行中のバックアップが [アクティビティ] に表示されます。

 

リストアはかなり細かいので別途記事にします。手動バックアップは簡単ですね。スケジュールも設定できるので、通常はそちらを利用して、作業時は手動という感じでしょうか。