WSUS Windows10バージョン1909の新しい「製品と分類」の追加はなし 表示されない

WSUSでWindows10の新しいバージョンの1909が配信されているか確認したところ、表示されておらず、気になったので調べてみました。Windowsになってからアップグレードなどで配信するデータ量が増えたので、配信方法を検討しているケースも多いと思います。個人的にはアップグレードは配信しないほうがいいと思います。なぜなら、配信量も多いのでネットワーク負荷が高いのもそうですが、アップグレードに失敗するケースもあったり、アップグレードに時間もかかる為、業務に影響があるからです。

 

OSのアップデートと同様に計画的にアップグレードしたほうがいいと思います。バージョンによっては大きな変更がなくすぐにアップグレードできることもあるようです。

 

そして、タイトルですが、Windows Server 2019に構築したWSUSにて、Windows10バージョン1909の新しい「製品と分類」の追加がされておらず、管理画面上に表示されていないので調べた結果、以下のサイトの情報が参考になりました。

 

 

WSUSによるWindows 10の機能更新プログラムの配布-バージョン1909版-

https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1912/12/news006.html

 

記事によると、Windows 10 バージョン1903を実行しているPCには、Windows 10 バージョン1909の機能更新プログラムが毎月のセキュリティ更新プログラムと同様のテクノロジーを用いて配布され、機能更新プログラムのダウンロードとインストールにかかる時間が大幅に短縮されることが予告されていたそうで、別のブログでもKBの適用だけでアップグレードされることが書かれていました。

 

その為、1903まで適用できていれば次のアップグレードの負荷は下がるということになります。そして、管理画面上に1909が表示されていなかった理由が書かれています。

 

今回のWindows 10 バージョン1909については、新たな製品の追加はありません。Windows 10 バージョン1909は、1つ前のバージョンと同じ「Windows 10, version 1903 and later」でカバーされます

Windows 10 バージョン1903とバージョン1909のOSの大部分には変更がなく、サービススタック(Windowsのバイナリ)も共通で、Windows 10 バージョン1909ではこれまでの品質更新で追加された新機能が有効化されているという形になります。

 

また、Windows 10 バージョン1903とバージョン1909に2019年11月に配布されたセキュリティ更新プログラム「KB4524570」のファイル情報を、WSUSのコンソールで確認したという情報でも、WSUS上では別の更新プログラムとして表示されますが、更新プログラムのパッケージファイル(.cab)は同じものであることが分かるとあり、いったんは1909が表示されていないのは問題が発生しているわけではないということがわかりました。

 

ということで、1903をすでに運営している場合は、特に意識する必要はなさそうですね。