ネットワークエンジニア時代によく使ったフリーのツールがExpingです。Windows標準で使えるコマンドプロンプトのPingがあんまりオプションが少なくて不便なので、こちらのツールがおすすめです。
そして、仕事でCentOS、UbuntuのTeraTerm操作でレスポンスが悪いという状態に遭遇しました。これってサーバーの負荷が原因なのか、そもそも別の原因なのかという切り分けが必要になります。
そこで便利なのがpingです。特に通常のpingだとあんまり細かいオプションが使えないケースがありますが、操作端末がWindowsの場合は、このExpingが便利です。
※ExPingは様々なサイトからダウンロードできます。
https://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se065510.html
インストール不要なので、手軽に利用できます。
また、ExPingはアイコンをダブルクリックするだけで、実行できます。デスクトップなどにショートカットを作っておくと便利です。
そして、便利なのがExPingの環境設定が細かくできることです。設定を変更する場合は、「環境」タブをクリックします。
繰り返し回数:ターゲットに対するPingの試行回数
※1回に設定すると、Pingが1発で完了します。「定期的に実行する」にチェックを入れ、「0分間隔」に設定すれば、「1回」でも繰り返し実行されます。
実行間隔:Pingの実行間隔です。
※ここの間隔が短いと結果のデータ量が膨大になる可能性があります。その為、特に指定がなければ、デフォルトの1000ミリ秒(1秒)でOKだと思います。
ブロックサイズ:Pingのブロックサイズ
タイムアウト:Pingに失敗した場合のタイムアウト時間を設定します。
TTL:パケットの有効期間
繰り返し順序:ソートしない or 端末でソート
繰り返し回数が2以上の場合、ソートしないと連続で同じ宛先にPingするようになる為、端末でソートがいいでしょう。
ここで、実行間隔とタイムアウトの設定を小さくすることで、ネットワークの切り分けをすることが可能になります。
実際にTeraTermでの操作遅延が発生しているサーバに対して、小さい間隔で連続Pingを実行したところ、定期的なタイムアウトが確認でき、ログを確認したところ、ネットワークの問題を確認できて助かりました。
仮に普段から何もしていない時にPingが連続的に起きる場合は、ネットワーク関連でサーバーに何かしら問題が起こっていることが考えられます。
一方で、サーバーに負荷がかかった時にネットワーク遅延が発生しているように見える場合は、そもそもネットワークの問題というよりは、サーバー負荷の可能性があります。ネットワークの問題かどうかの切り分けで使えますね。