過去の自分の経験が活かされることがよくありますのでブロガー活動をしていて本当によかったと思うのですが、先日、会社でESXi6.5上で稼働するWindows Server 2016の仮想NICを作り直しすることになりました。
通信断が起きてもいいように、仮想マシンコンソールで作業をしていたんですが、そこである問題がありました。まず、VMwareで仮想マシンをクローンした場合などに、NICが新しく生成されて、ネットワーク番号が変わることがあります。
例えば、Linuxの場合、eth0⇒eth1になります。これは元々あったeth0との競合を防ぐためなので、動作的には正しいです。ちなみに、eth1で作られないようにするには、仮想マシンを複製する場合に、クローンではなく、シーリングした仮想マシンテンプレートから展開すれば、eth0で作成されます。
また、Windowsも同様にsysprepを使って展開するわけですが、これ以外にもNICの再作成をすると、ネットワーク番号が変わることがあります。
仮想NICを削除し、追加してもネットワーク番号が増えてしまいます。例えば、作成したネットワークアダプターの名称が「ローカル エリア接続 2」と表示されます。
それを「ローカル エリア接続」に変更しようとしても、すでに使われていますなんて表示されてしまいます。Windows Server 2016の場合は、EthernetXの番号が変わります。
例えば、元々使っていたNICにIPアドレスを割り当てた状態で、新しくNICを追加して、VMware上でNICを削除して、新しく追加したNICにIPアドレスを設定すると以下のメッセージが表示されます。
このネットワーク アダプター用に入力した IP アドレス xxx.xxx.xxx.xxx は
既にこのコンピューターの別のアダプター 'xxxxx'に割り当てられています。この接続の名前を変更することはできません。指定した名前の接続が既に存在します。別の名前を指定してください。
これは、表示されない状態ですが、レジストリのエントリには情報が残っているために起こります。
この対処方法は以下になります。
①「スタート」ー「コントロールパネル」ー「デバイスマネージャー」の順にクリックします。
②デバイスマネージャの「表示」メニューから「非表示デバイスの表示」を選択します。
③アイコンが半透明になった、旧ネットワークアダプタを削除します。
上記手順で非表示となってしまったネットワークアダプタの情報を削除することができるので、新しくNICを追加した場合に、「ローカル エリア接続 2」などとならずに済みます。Windows Server 2016の場合は、Ethernet Xになります。
仮想NICを再作成する場合などには、上記手順を参考にしてみてください。