サービスインサーションで保護された NSX-T クラスタに展開された仮想マシンがパワーオンに失敗するという事象に関する情報になります。
情報元はこちら
Virtual machines deployed on an NSX-T cluster protected by service insertion fail to power on (86001)
https://kb.vmware.com/s/article/86001?lang=en_US
症状
・サードパーティのサービス挿入を展開した NSX-T を使用しています。
・VM をパワーオンしようとすると、次のようなエラーで失敗します。
All required agent virtual machines are not currently deployed on host 'hostname'
・過去のある時期、NSX-T UIのコンピュートマネージャー(vCenter)が削除され、一方でサービスVM(SVM)がデプロイされ、その後、NSX-T UIにコンピュートマネージャーが再び追加されました。
原因
コンピュートマネージャが削除され、再び追加されると、vCenterでSVMの関連付けが変更されます。
vCenter EAMは、SVMのステータスが不健全であると検出し、他のVMの電源が入らないようにします。
解決方法
NSX-T コンポーネントが vCenter に展開されている場合、コンピュート マネージャの削除はサポートされていません。
NSX-T バージョン 2.5.3 以降では、NSX-T の UI からコンピュート マネージャを削除しようとすると警告が表示されます。
こちらの管理者ガイドにも記載されています。
https://docs.vmware.com/en/VMware-NSX-T-Data-Center/3.0/administration/GUID-D225CAFC-04D4-44A7-9A09-7C365AAFCA0E.html?hWord=N4IghgNiBcIMYHsC2AHArgFwKYAIlgDswBzLAJxAF8g
回避方法
ESXi ホストで vSphere Cli コマンドを使用して VM の電源を入れることができます。
詳細は次の KB を参照してください。
https://kb.vmware.com/s/article/1038043