Windows10で現在使用されているSMBのバージョンを確認するコマンド

最近はセキュリティの観点からもファイル共有などのプロトコルを選択する必要があります。以前、セキュリティの案件をしていて、脆弱性が発見された場合は、暗号強度が弱い暗号化アルゴリズムは使わないほうがいいからです。
 
そして、自宅の少し前になりますが、Windows10にしてから突然、共有フォルダにたいしてスマホからアクセスができなくなりました。共有フォルダに対しては、アプリからアクセスをしています。

スマホにインストールしたアプリはES ファイルエクスプローラーです。
 
色々と設定を変えてみましたが、どうも接続できません。そして、色々とパソコン側を設定していたら、サーバーが見つかりませんから、SMB2.0のロック解除という画面が表示されるようになりました。
 

「セットアップしようとしているサーバーはSMB2.0が必要です。まず解除してください」

進展したようなので、Windows10で有効、利用できるSMBのバージョンを確認するコマンドを実行してみました。

以下は実行結果。

C:\Users\user>sc.exe qc lanmanworkstation
[SC] QueryServiceConfig SUCCESS
 
SERVICE_NAME: lanmanworkstation
        TYPE               : 20  WIN32_SHARE_PROCESS
        START_TYPE         : 2   AUTO_START
        ERROR_CONTROL      : 1   NORMAL
        BINARY_PATH_NAME   : C:\WINDOWS\System32\svchost.exe -k NetworkService
        LOAD_ORDER_GROUP   : NetworkProvider
        TAG                : 0
        DISPLAY_NAME       : Workstation
        DEPENDENCIES       : Bowser
                           : MRxSmb20
                           : NSI
        SERVICE_START_NAME : NT AUTHORITY\NetworkService

「mrxsmb10」と表示されるとSMBv1.0が有効になっていることを示し、「mrxsmb20」が表示されていればSMBv2.0が有効になっていることになります。

すなわち、パソコン側は問題なさそうです。さらにウイルス対策ソフトも無効にしたんですが、効果なし。少し進捗が進んでいるだけに悔しいですね。
 
このコマンドを調べた理由が、スマホのアプリからWIndow10の共有ファイルへアクセスできなかったのが要因でしたが、Windows10の共有フォルダにESファイルでSMB経由で接続できない対処法として、Wi-Fiの設定を変更することで対応できました。
 
ただ、その後、この方法が使えなくなりましたので最近はケーブル接続してファイル移動するようになりました。Windows10側の仕様が変更されて接続できないなんてことが今後も発生する可能性がありますね。