仮想マシンのLinuxでDVDメディア、イメージをローカルリポジトリに設定してyumを実行する方法

最近は仮想化環境でLinuxを操作する事が多いのですが、Linuxにパッケージを適用したいときに、インターネットに出れない場合があります。


その場合、yumコマンドが使用できないので、パッケージを自分で落としてrpmコマンドで適用する事になります。


しかし、rpmの場合、依存関係など自分で調べて、必要なパッケージを準備する必要があり、結構、大変です。


そこで、便利な方法が、DVDメディア、イメージをローカルリポジトリに設定する方法です。この方法を利用すれば、DVDメディアからyumコマンドを実行する事ができます。

 


インターネットに接続できない環境で、yumコマンドを利用したい場合に便利です。


以前もインターネットに出れない環境でミドルウェアの構築をしていたのですが、パッケージの依存関係を調べながら、適用できるかチェックしていたので、それなりに工数が取られました。。。という経験もあるので、適用するパッケージが多い場合は、活用したほうがいいでしょう。


ちなみに、当然ですが、準備するRHELのバージョンによって適用されるパッケージのバージョンも異なるので、注意が必要です。

【設定手順】
①DVDメディア、isoイメージを接続します。

②マウントポイントを作成します。場所は適当でいいです。
# mkdir /tmp/image/

③DVDメディア、isoイメージをマウントします。
# mount /dev/dvd /tmp/image/

④DVDメディア、isoイメージがマウントされたことを確認。
# cd /tmp/image/
# ls -l

yumリポジトリ設定ファイルの修正
# cd /etc/yum.repos.d/
# cp rhel-dvd.repo rhel-dvd.repo.org
※ファイルのバックアップ
# vi rhel-dvd.repo

--------------
[rhel-dvd]
baseurl=file:///tmp/image/
enabled=1
gpgcheck=1
--------------
※赤字部分を変更するだけでOKです。

yumの実行
# yum -y install vsftpd
※例としてvsftpdのインストール


また、今回は一時的な利用を想定しているので、⑤で修正したファイルを戻して、最後にアンマウントします。


ちなみに、利用可能なパッケージのリストは以下のコマンドで確認できます。

# yum --disablerepo=\* --enablerepo=rhel-dvd list


以上で完了です。こういった小技を知っていると以外と構築や運用が楽になるので、知っていると便利ですね。


インターネットに接続できない環境でyumコマンドを実行したい方は、参考にしてみてください。