「シュガー社員が会社を溶かす」会社や組織に弊害しかない自分に甘い社員

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タイトルに惹かれてある書籍を購入しました。それは、シュガー社員が会社を溶かす」 です。なぜこのタイトルが目についたのかと言うと、シュガー社員に該当する社員が増えている気がしたからです。


この書籍は、社会保険労務士の田北百樹子さんが書かれたものですが、 これは田北さんがクライアントから相談を受けた事から始まり、”自分に甘く自立心の乏しい社会人”の事をシュガー社員と呼ぶそうです。

 


この書籍では、5つのタイプのシュガー社員を例に出し、会社に弊害を与える自分に甘い新人、若手社員の事を言及しています。


書籍に出てくる5つのタイプ。

・ヘリ親依存型シュガー社員
・俺リスペクト型シュガー社員
プリズンブレイクシュガー社員
ワンルームキャパシティ型シュガー社員
・私生活延長型シュガー社員


見た瞬間にあー、というタイプもあると思います。ヘリ親依存型シュガー社員とは、過保護な親が子供にへばりつき、子供に何かあると、会社に親がしゃしゃり出てくるパターンです。


個人的には、こういった社員は見たことがありませんが、子供が社会人になってまで、親に依存するのは考えられないですね。この話が事実としてあるのならば、会社はモンスターペアレントと無駄にやりあう必要が出てくるのでしょう。


俺リスペクト型シュガー社員とは、大切なのは自分で、常に自分中心で行動するタイプです。これは結構いるのではないでしょうか。私の周りにも、仕事ができないのに自己主張する若手はたまにいます。驚くほどはいませんが。


まぁ、こういった社員はまともな組織の中では、完全に干されますので、上司や先輩の態度でいかようにもなると思います。大切なのは、こういった社員に厳しく教育できるかどうかですね。


プリズンブレイクシュガー社員とは、嫌な事があったらすぐに逃げ出す社員です。実際にあった話ですが、ある大手ベンダに常駐した社員が、設計業務に耐えかねてか、何も会社に報告せずに姿をくらました事があります。


もう、社会人としてどうなんだというレベルですが、実際に、会社のやり方が悪かったのか、個人が悪かったのは今では分かりません。ただ、いくらキャパシティーを超えた業務をしているからと言って、何も相談せずに逃げ出すのは最低です。辛い時こそ、人間のほんとうの価値が見えてくるのですから。


ワンルームキャパシティ型シュガー社員とは、キャパの低い社員の事を指します。ただ、こういった社員は育て方次第だと思います。この書籍では、シュガー社員の定義をする為に、カテゴライズしていますが、実際にすべての社員がダメという事はありません。


とういのも、私も昔はキャパの低い人間だったからです。今でこそ、それなりに仕事ができるようになりましたが、それもすべてダメだった時期を乗り越えたからです。ただ、これは自分自身で乗り越える必要があります。


困った時に、投げ出すか、投げ出さないか。これが大切です。


私生活延長型シュガー社員とは、勤め人の意識が低く、私生活の延長線上で仕事をしているような人です。なので、自己主張はしっかりとしてきます。


このタイプも会社にわりといるのではないでしょうか。


「残業はしたくありません。」
「土日作業は嫌です。」


これも実際に経験したのですが、プロジェクトが忙しいにも関わらず、平気で夏休みをとります。「頑張るやつが頑張ればいい。」口には出さないものの、そういった気持ちがあるのではと感じてしまいます。


確かに、夏休みであったり、育児休暇であったり、取得するのは当然の権利としてあるものもあります。しかし、それは仕事に支障がない場合であって、他に迷惑をかけても平気で休みをとるのは、違うのではと個人的には思います。


社会には様々な性格の人間がいる事は間違いありません。しかし、それを個性ととして認めてしまうと、規律がなくなる事はよくあります。


若い社員や新人社員は、勢いもありますが、社会的にはまだまだ未熟であり、上司、先輩がきちんと社会人としての教育をしてあげる必要があります。


私も今の自分があるのは、尊敬できる先輩や上司などに出会ってきたからです。逆も然りで、粗悪な環境に飛び込んだ時に、そこにいる上司のほとんどは、ワンマン主義で、屁理屈ばかりのダメ上司、先輩であふれていました。


確かに、若い人の中には、書籍にあるような「シュガー社員では?」と思うような人がいる事もあるかもしれません。しかし、それ以上に、私たち職場の先輩や、上司が強い気持ちで部下や後輩を叱ってあげる事が大切だと思います。


シュガー社員の本当の原因は、「本人だけではなく、組織の在り方に問題があるのでは?」というケースもあると思います。


この書籍を読んで、うちにも例に近い人間がいるからダメだと考えるのではなく、彼がそういった行動をとっているのは、本当に彼だけの問題なのか、きちんと考察しておく必要があります。
 
 
もしかしたら、自分たちに原因があったという事もあるかもしれませんので。。。

 

シュガー社員が会社を溶かす