ウイルスバスターコーポレートエディションからからApexOneへサーバの設定移行ツール Server Migration Toolの使い方についてです。新規でサーバを構築して設定を移行しない場合は、しようしなくてもいいですが、環境を移行したい場合に使えます。
細かい設定を色々としている場合は、設定を移行したほうが楽ですよね。ただ、移行元の環境が古い場合は、設定の一部の通知メッセージなどが古い物がそのまま移行されますので、チェックしておいたほうがいいですね。
ではこのツールの使い方で参考になるURLがこちらです。
Server Migration Tool を使って、ウイルスバスターコーポレートエディション サーバの設定を他サーバへ移行する方法
https://success.trendmicro.com/jp/solution/1105368
Server Migration Tool を使って、ウイルスバスター コーポレートエディションサーバの設定や、Trend Micro Apex Oneサーバの設定を他サーバへ移行する方法について書かれています。
そして、注意なのが、ApexOneへ移行する場合にバージョンが決まっていることです。パッチなども適用しておく必要もあります。以下を参照してください。
[Apex One 用 Migration Tool]
ウイルスバスター Corp. 11.0 Service Pack 1 Patch 1
ウイルスバスター Corp. XG
ウイルスバスター Corp. XG Service Pack 1
Apex One 2019
続いてツールで行こう可能な設定です。ドメインの設定も移行できるので、今後の事も考えるとドメインで設定しておくほうがいいですね。個別に設定しているものは移行対象外です。
Server Migration Toolで移行可能な設定
Webコンソール内の以下のメニュー内の設定を移行することができます。
[クライアント] → [クライアント管理]
- クライアントツリーに表示されるドメイン構成
[クライアント] → [クライアント管理] → [設定]
※クライアントツリーのルートおよびドメインの設定を移行できます。
クライアント個々の設定は移行できません。
- [検索設定] → [手動検索設定]
- [検索設定] → [リアルタイム検索設定]
- [検索設定] → [予約検索設定]
- [検索設定] → [ScanNow設定]
- Web レピュテーション設定(承認済みリストを含む)
- 挙動監視設定
- デバイスコントロール設定
- 情報漏えい対策設定 *11.0にて一部設定ファイルの値が変更となっておりますので注意が必要です。
- 権限とその他の設定
- 追加サービス設定
- スパイウェア/グレーウェアの承認済みリスト
[クライアント] → [グローバルクライアント設定]
[クライアント] → [エンドポイントの位置]
[クライアント] → [ファイアウォール] → [ポリシー]
[クライアント] → [ファイアウォール] → [プロファイル]
[管理] → [Smart Protection] → [Smart Protectionソース]
[アップデート] → [サーバ] → [予約アップデート]
※「アップデートするコンポーネント」 の設定については、移行されません。
[アップデート] → [クライアント] → [自動アップデート]
[アップデート] → [クライアント] → [アップデート元]
[管理] → [通知]
[管理] → [設定] → [プロキシ]
[管理] → [設定] → [オフラインクライアント]
[管理] → [設定] → [隔離フォルダ]
[管理] → [設定] → [Webコンソール]
[クライアント] → [クライアントのグループ設定]
※「OSCE-11.0-SP1-ServerMigrationTool.zip」を使用した場合のみ
[クライアント] → [接続状態の確認] → [接続状態確認の間隔]
[ログ] → [ログ管理]
ofcscan.ini 内の下記パラメータに設定されているクライアントの5ケタの待ち受けポート番号
[INI_CLIENT_SECTION]
Client_LocalSever_Port
ちなみに、ApexOneを管理する上位サーバがいて、一時的にApexOneが移行元、移行先で接続される場合は、GUIDを分けておかないとドメインの標示がおかしくなるそうなので、移行時には検討しておいてください。