WindowsServer2019 SMBマルチチャネルを無効にするpowershellコマンドについての情報になります。
Windows Server 2012以降、SMBマルチチャネルという機能が有効になっています。これにより、複数の2つ以上のNICを持っている場合に、SMBの共有フォルダに対してファイルのコピーを行うと、複数のNICを使用して通信を行います。
これにより、パフォーマンスが向上するわけですが、予期しないNICを使用して通信が行われると判断されるケースもあると思います。例えば、指定したNICでのみ通信させたい場合など。
そこで、WindowsServer2019 SMBマルチチャネルを無効にするpowershellコマンドを紹介します。
参考となる情報はこちら。
最初の説明にWindows Server 2012には、SMB 3.0プロトコルの一部であるSMBマルチチャネルと呼ばれる新機能が含まれています。これにより、ファイルサーバーのネットワークパフォーマンスと可用性が向上しますとありますね。
これがデフォルトで有効になっています。
SMBマルチチャネルが使用される要件です。
Windows Server2012またはWindows8を実行している少なくとも2台のコンピューター。
以下の構成の少なくとも1つ:
複数のネットワークアダプター
RSS(Receive Side Scaling)をサポートする1つ以上のネットワークアダプター
NICチーミングで構成された1つ以上のネットワークアダプター
RDMA(リモートダイレクトメモリアクセス)をサポートする1つ以上のネットワークアダプタ
無効化手順
SMBマルチチャネルはデフォルトで有効になっており、通常は無効にする必要はありません。ただし、SMBマルチチャネルを無効にする場合(たとえば、テスト目的で)、次のPowerShellコマンドレットを使用できます。
SMBサーバー側:
Set-SmbServerConfiguration -EnableMultiChannel $ false
SMBクライアント側:
Set-SmbClientConfiguration -EnableMultiChannel $ false
注:クライアントまたはサーバーのいずれかで機能を無効にすると、システムはそれを使用できなくなります
再有効化
以下を使用して、SMBマルチチャネルを無効にした後、再度有効にすることができます。
SMBサーバー側:
Set-SmbServerConfiguration -EnableMultiChannel $ true
SMBクライアント側:
Set-SmbClientConfiguration -EnableMultiChannel $ true
注:機能を再度使用するには、クライアントまたはサーバーの両方でこの機能を有効にする必要があります。
SMBマルチチャネルを無効にしたい場合は、参考にしてみてください。