大きいデータコピーが遅い場合に、クライアント側でSMBの大きなMTUを有効、帯域幅調整を無効にするコマンド

大きいデータコピーが遅い場合に、クライアント側でSMBの大きなMTUを有効、帯域幅調整を無効にするコマンドについての情報になります。実際にサーバに適用して動作を確認したことがないですが、一旦情報まで。

 

この記事では、SMB によるファイル転送速度の低下に関する推奨されるトラブルシューティング手順について説明されています。

 

参考情報はこちら。

https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/troubleshoot/slow-file-transfer

 

大きなファイルの転送速度が遅い場合は、次の手順を検討してくださいとのことで、その手順の抜粋です。

 

●バッファーされていない IO (xcopy/jまたはrobocopy/j) に対して、ファイルコピーコマンドを実行してください。

⇒バッファなしI/Oは、ソースの場所から宛先の場所への単純なファイルコピーで、バッファI/Oは、仮想メモリの領域である filesystem cache にファイルをコピーすることにより、同じファイルの読み取り/書き込みを最適化するために単純なコピーを拡張する動作となるようです。一方、バッファリングされたI/Oは、メモリにファイルをコピーする必要があるため、最初にファイルにアクセスするときにパフォーマンスが低下するそうです。ただし、メモリアクセスはディスクアクセスよりも高速であるため、その後のファイルアクセスも高速になります。

 

これは実際にコピーして速度を比較してみたいですね。

 

 

●ストレージの速度をテストします。 これは、ファイルコピーの速度がストレージの速度によって制限されるためです。

⇒最近は便利なソフトがあるので速度を検証してみるのもいいですね。

 

●RAMMap (SysInternals) を使用して、メモリ内の "マップされたファイル" の使用状況が空きメモリ不足のために増加するのを停止するかどうかを判断します。

 

●トレースのパケット損失を検索します。 これにより、TCP 輻輳プロバイダーによって調整が発生する可能性があります。

 

●SMBv3 以降のバージョンでは、SMB マルチチャネルが有効で動作していることを確認してください。

 

●SMB クライアントで、SMB の大きな MTU を有効にし、帯域幅調整を無効にします。 そのためには、次のコマンドを実行します。

 

「Set-SmbClientConfiguration -EnableBandwidthThrottling 0 -EnableLargeMtu 1」

 

SMBで大きなファイルをコピーする場合に処理が遅いケースで、上記のようなチューニングで改善する可能性があります。

 

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