Hyper-V 2016のパススルー機能でホストの物理ディスクをマウントするメリット

Hyper-Vで仮想化基盤を運営しているケースがあると思いますが、最近、ようやくHyper-Vを使う機会が増えてきました。やっぱりVMwareよりも機能的に微妙なところもありますが、価格のメリットがあるので、中小企業にはいいですね。


そして、タイトルの話ですが、Hyper-VでもESXiと同様にHyper-Vホストの物理ディスクを直接マウントさせることができます。Raw デバイス マッピングという機能になりますが、仮想ディスクを作成せずに、直接マウントさせるので、仮想マシンからのアクセス要求を全てそのまま物理ディスクへ渡して処理するため、より高速な入出力が期待できます。


ただ、この構成はいくつか制約があるのですが、例えば、VSSバックアップができないとか、インポート、エクスポートに非対応だったりとか、他のホストにデータが移動できないなどのデメリットもありますが、その他のホストへ移動させないのであれば、使えますね。

 


Hyper-Vでパススルーディスクを利用するには、仮想マシンの「設定」画面で物理ディスクを選択するだけでOKですが、Hyper-V仮想マシンで物理ディスクをパススルーディスクとして使うには、Hyper-Vホスト側で「オフライン」状態にしておく必要があります。


高速処理を実現させたい場合は便利な機能なので、活用したほうがいいですね。