推奨でデフォルトで有効になっているWindows10の機能の一つが高速スタートアップです。ちなみに、この機能「高速スタートアップ」は、パソコンの起動を速くするため、シャットダウン時にメモリやCPUなどの状態を保存しておく機能になります。一見、早くパソコンを起動できるのでいい機能のように思えますし、表示上も推奨と書いてあるので、そのまま使用されるケースが多いかもしれませんが、古い規格のデバイスやこの機能を有効にすることで問題が発生するケースなども報告されています。
色々と不具合を調べたらOSを起動した時にブルースクリーンエラーが発生するとか、Windows Updateが進まないとか、セキュリティソフトが正常に利用できないとか、多種多様な問題を引き起こすそうで、可能なら無効にしておいたほうがいいでしょう。
特に企業で使用しているパソコンの場合は、こういった悪影響を及ぼす設定は確実に無効にしたほうがいいです。
ということでさっそくこの機能を無効にする方法ですが、ネットで調べたときにでてくる設定方法がGUIで設定する方法、GPOで設定する方法、そしてレジストリで設定する方法などが紹介されています。
この中で会社などではADのGPOの機能を使って一斉に設定するということが考えられますが、実は半期チャネルのあるバージョンからGPOの機能が動作しなくなっているという罠があります。なので、ググってそのまま設定しても動作しないので注意が必要です。特に間違えやすいのが、私が初見で見たサイトでは、GPOで設定してもGUIではチェックが外れず設定が有効になっていないようだが、実は有効だとか、「有効」と「無効」を間違えて記載しているものなどもあって、やっぱりネットで調べるときの動作確認は本当に大切です。
ただ、この設定って動作確認で結果がわかりにくいのもあるので、設定が正しく効いているかどうかの確認が少し難しいですね。ということでまずは設定方法からですが、今回はそのGPOでの設定方法を紹介します。
情報元はこちら。
高速スタートアップを無効にした場合の留意点
記事によると、Windows 10 において高速スタートアップを無効にする方法は以下の 3 通りあるとありますが、Windows 10 バージョン 1803 以降では、1. のグループ ポリシーにより高速スタートアップを無効にすることはできないとあります。ただ、レジストリをGPOで変更できますので、それで対応可能です。
つまり、以下の手順は新しいバージョンのWindows10では実質使えないということになりますね。
[コンピューターの構成]
– [管理用テンプレート]
– [システム]
– [シャットダウン]
– [高速スタートアップの使用を要求する]
では、レジストリの設定方法です、
以下のレジストリを 0 (無効) に設定します。
キー : HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Session Manager\Power
名前 : HiberbootEnabled
種類 : REG_DWORD
値 : 0 = 無効、1 = 有効
実際にこのレジストリの設定をGPOで設定して配信したところ、起動時の時間が約2倍くらいかかるようになりました。確認は上記レジストリの設定が反映されていることを確認したうえで、停止→起動をしてみました。
ちなみにこの高速スタートアップは再起動時には動作しないようなので、動作確認はシャットダウン、起動でしてみてください。ということで、Windows10でとくに1903、1909などの新しいバージョンを利用する場合は、これまで効いていた設定が効果がなくなる可能性もあるので注意してくださいね。