VMware NSXは、Software-Defined Data Center (SDDC) のためのネットワーク仮想化プラットフォームとして、VMware社から提供される商品となります。
今は、ネットワーク仮想化が徐々に広まりつつあるので、VMware NSXを導入してる企業も増えていると思います。ただ、どんなサービスもある程度、使用されてから導入しないと様々なトラブルに遭遇する可能性があります。
そこで、NSX for vSphere Edgeの様々な問題に対するトラブルシューティングが書かれたKBがあるので紹介します。
>>NSX for vSphere Edge ロード バランサのトラブルシューティング (2134548)
例えば、NSX for vSphere Edge ロード バランサ (LB) を導入した環境で、、次のいずれかの症状が発生した場合に、参考になる情報が上記URLに記載されています。
・TCP ポート 443 上のロード バランシングが動作しない
・ロード バランシング プールのメンバーが利用されない
・Edge のトラフィックが負荷分散されない
・L7 ロード バランサー エンジンが停止する
・健全性モニター エンジンが停止する
・ロード バランサー プール メンバー モニター ステータスが次のようになる: WARNING/CRITICAL
・ロード バランサー プール メンバーが INACTIVE ステータスである
・L7 スティッキー テーブルがスタンバイ Edge まで同期されない
また、トラブルシューティング、ステータス確認で使えるコマンドは以下になります。
最新のエラー情報を表示します。
> show service loadbalancer error
ネットワーク健全性モニター情報を表示します。
> show service loadbalancer monitor
プール情報を表示します。
> show service loadbalancer pool
現在のセッション情報を表示します。
> show service loadbalancer session
スティッキー テーブル情報を表示します。
> show service loadbalancer table
仮想サーバ情報を表示します。
> show service loadbalancer virtual
以下はコマンドの出力結果の抜粋です。
■ロード バランサ サービス ステータスの出力結果の例
> show service loadbalancer-----------------------------------------------------------------------Loadbalancer Services Status:
L7 Loadbalancer : runningHealth Monitor : running
■ロード バランサ健全性モニター統計の出力結果の例
> show service loadbalancer monitor-----------------------------------------------------------------------Loadbalancer HealthMonitor Statistics:
POOL MEMBER HEALTH STATUShttp-pool m1 default_http_monitor:OKhttp-pool m2 default_http_monitor:OK