Windows2016のUpdateInterval、Max/MinPollIntervalのレジストリのデフォルト値変更

Windows Server 2016を導入している企業が増えていると思いますが、いくつか仕様変更になった箇所があります。まずは、w32timeについてです。


Linuxと違い、柔軟な設定ができないのですが、以前よりもデフォルトの値が調整されて、時刻同期の精度があがりました。


WorkGroup環境になりますが、Windows Server 2012 R2とWindows Server 2016のレジストリの値のデフォルト値は以下になります。

Windows Server 2012 R2】
MaxPollInterval:15(2の15乗=32,768秒)
MinPollInterval:10(2の10乗=1,024秒)
UpdateInterval:360000

 

Windows Server 2016】
MaxPollInterval:10(2の10乗=1,024秒)
MinPollInterval:6(2の6乗=64秒)
UpdateInterval:100


モードもGUIで設定されるデフォルト値が「0x9」→「0x8」に2012R2 から変更になりました。「0x8」を設定した場合は、「MaxPollInterval」と「MinPollInterval」の値を参照する為、64秒~1024秒の間に同期がとられるようになり、より時間がずれる心配がなくなりました。

 


企業の場合、こまかく考えているところもあったかもしれませんが、2012R2で固定周期で同期しない場合は、同期までに時間がかかるケースがありましたが、2016になってサイクルが短くなります。


そして、実際に自宅の検証環境で「w32tm /query /status」を実行してみました。

C:\Users\Administrator>w32tm /query /status
閏インジケーター: 0 (警告なし)
階層: 5 (二次参照 - (S)NTP で同期)
精度: -6 (ティックごとに 15.625ms)
ルート遅延: 0.4485340s
ルート分散: 7.9972640s
参照 ID: 0x0D59BE58 (ソース IP: xx.xx.190.88)
最終正常同期時刻: 2018/03/11 15:36:54
ソース: time.windows.com,0x8
ポーリング間隔: 7 (128s)


見てもらうとわかりますが、モードが「0x8」が付与されています。ポーリング間隔も「7(128秒)」になっていますね。


コマンドで設定する場合や、グループポリシーで設定する場合は、手動でモードを入れる必要があるのですが、クライアントモードで固定周期にしない場合は、「0x8」を指定するで問題ないと思います。ちなみに、これまでの経験上、Windows Server 2012 R2で「0x9」を指定すると、同期がうまくいかないケースなどもあったので、「0x8」がよいかと思います。