Windows10 NetBIOS over TCP/IPを無効にし、SMBのダイレクトホストを使用する設定

Windows10 NetBIOS over TCP/IPを無効にし、SMBのダイレクトホストを使用する設定についての情報になりいます。実はこのSMBのダイレクトホストってかなり前から利用できるようになっているそうなのですが、意識しないとこれを利用しているかどうかわかっていない事が多いと思います。

 

これは、SMBを使用して接続する際に、NetBIOSによる名前解決を必要としないというもので、利用するメリットがありそうです。

 

詳細は公開情報より抜粋。

TCP/IP を介する SMB のダイレクト ホスト 

 

 

Windows は、TCP 上でダイレクト ホストされるサーバー メッセージ ブロック (SMB) プロトコルを使用して、ファイルとプリンタの共有トラフィックをサポートしていて、、SMB トラフィックTCP/IP トランスポート上で機能する NetBIOS over TCP (NBT) プロトコルを必要とする以前のオペレーティング システムとは異なりますと説明にありますが、まず、これを使用するメリットには何があるかというと、

 

●SMB トラフィックの伝送が簡単になる。
●名前解決の手段としての WINS および NetBIOS ブロードキャストが不要になる。
DNS によるファイルとプリンタの共有の名前解決が標準化される。
※ダイレクト ホストと NBT インターフェイスの両方を有効にした場合、両方の方法が同時に試行され、最初に応答した方が使用されます。これにより、Windows は、SMB トラフィックのダイレクト ホストをサポートしないオペレーティング システムと共に正しく機能します。

 

名前解決の手段としての WINS および NetBIOS ブロードキャストが不要になるということで不要なトラフィックを減らせることにつながります。

 

NetBIOS over TCP は従来、次のポートを使用しますが、ダイレクト ホストの SMB トラフィックはポート 445 (TCP および UDP) を使用します。その為、設定を変更する場合は、内部のFWなどのポートの許可設定を変更してあげる必要があります。

 

nbname 137/UDP
nbname 137/TCP
nbdatagram 138/UDP
nbsession 139/TCP

 

◆Windows10 NetBIOS over TCP/IPを無効にし、SMBのダイレクトホストを使用する設定

 

①[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[ネットワークとダイヤルアップ接続] をクリックします。
②[ローカル エリア接続] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
③[インターネット プロトコル (TCP/IP)] をクリックして、[プロパティ] をクリックします。
④[詳細設定] をクリックします。
⑤[WINS] タブをクリックし、[NetBIOS over TCP/IP を無効にする] をクリックします。

 

また、マイクロソフトのベンダ固有のオプションのコード 1 (NetBIOS over TCP/IP を無効にする) と共に DHCP サーバーを使用することにより、NetBIOS over TCP/IP を無効にすることもできますとのこと。※この方法の詳細については、WindowsDHCP サーバーのヘルプ ファイルを参照してください。

 

また、マイクロソフトのサイトよりもこちらのサイトのほうが動作の詳細が説明されています。詳しく知りたい方向けに。

Windowsのポート445(ダイレクト・ホスティングSMBサービス)に注意:Tech TIPS - @IT

 

「ダイレクト・ホスティングSMBサービス」では、事前にブロードキャストなどでNetBIOSノードの名前解決をしたりしないし、必要なコネクションも1つだけですむので、効率がよく、ファイアウォール設定やルーティングの管理も行ないやすくなっている。またクライアント側のNetBIOS名の解決方法の設定(ブロードキャストにするか、WINSにするか、LMHOSTSファイルを利用するかなどを選択し、そのための各種設定を行なう必要がある)の手間が(若干ではあるが)解消される。単にサーバの名前からIPアドレスさえ求められればよいからだ。一般的には、DNSサービスにファイル/プリント・サーバのIPアドレス情報を登録しておくことになるだろう。

 

色々とメリットがありそうですが、既存の通信に影響を与えるので変更する場合は、段階的に実施するのがいいでしょう。