オンプレミスのExchangeサーバーを構成する場合に、ストレージの設計を事前にしっかりとしておかないと、後から変更が難しいケースがあるので、それに関する情報です。
Exchange Server 2019 ReFS NTFS アロケーション ユニット サイズの推奨について書かれた記事がありました。
Exchange Server のストレージ構成オプション
Exchange Server 2016 および Exchange Server 2019 のメールボックスサーバーのストレージオプションと要件について記載があります。
記憶域層の使用は、システムのパフォーマンスに悪影響を与えるため非推奨とのことです。
●データベースのサイズ
サポート:約 16 TB。
ベスト プラクティス:
• 200 gb 以下。
•計算された最大データベースサイズの120% をプロビジョニングします。
●ログの切り詰め方法
ベスト プラクティス:
•ログの切り捨てにバックアップを使用します (たとえば、循環ログが無効)。
•3日間のログ生成処理能力をプロビジョニングします。
●ディスクの種類
ベーシックディスク、ダイナミックディスク共にサポート
●ボリューム構成
GPT、MBRともにサポートされています
●ファイル システム
サポート:NTFS および ReFS
●NTFS の最適化
サポートされています。
ベスト プラクティス: 必要ではなく、推奨しません。Windows Server 2012 では、自動ディスク最適化およびデフラグ機能を無効にすることもお勧めします。
⇒2012ではとありますね
サポート:すべてのアロケーション ユニット サイズ。
ベスト プラクティス:.edb ファイルとログ ファイル ボリュームの両方に 64 KB。
※NTFS圧縮、暗号化はサポートしていない
●Resilient File System (ReFS)
以下の修正プログラムがインストールされている場合、Exchange データベース ファイル、ログ ファイル、およびコンテンツのインデックス処理に関するファイルを含むボリュームでサポートされています。Exchange Server 2013 データベースに Windows Server 2012 で断片化が発生します。Exchange バイナリが含まれているボリュームではサポートされていません。
ベスト プラクティス: データ整合性機能は、Exchange データベース (.edb) ファイルまたはこれらのファイルをホストするボリュームに対して無効にする必要があります。コンテンツ インデックス カタログを含むボリュームでは整合性機能を有効にできます。ただしボリュームにデータベースやログ ファイルが含まれていない場合に限ります。
⇒わかりにくいですね
●ReFS アロケーションユニットサイズ
サポート:すべてのアロケーション ユニット サイズ。
ベスト プラクティス:.edb ファイルとログ ファイル ボリュームの両方に 64 KB。
ちなみに、Windowsのデフォルトのアロケーションユニットサイズは4Kなので、サイズを大きくするのが推奨ということになります。小さいファイルではなく大きいファイルになるのがこれの理由でしょうか。O365の採用が多いので、あまり参考にはならないかもしれませんが。