先日、Windows Server 2016で構築したWindows ServerのNTFS領域でディスクを拡張していて、「Windows エラー: (0x80070299) ファイルシステムの制限により、要求された操作は完了できませんでした」というエラーがでて拡張ができない事象がありました。
サイズは16TB以上に設定をしようとしたのですが、何かしら制限があったのは間違いありませんということでさっそく調べてみました。
そもそもこれまでの経験で16TB以上のディスクサイズに拡張したことがなかったので、軽くはまりました。おそらく16TB以上のディスクを持つサーバを構築することは少ないのではないでしょうか。
NTFS の概要
参考になるのがこちらの公開情報です。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/file-server/ntfs-overview
適用先:Windows 10、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008
大容量ボリュームのサポート: NTFS では、256 TB のサイズのボリュームをサポートできます。 サポートされるボリュームのサイズは、クラスターのサイズとクラスターの数の影響を受けます。 (232 - 1) クラスター (NTFS がサポートするクラスターの最大数) では、次のボリューム サイズとファイル サイズがサポートされるとあり、これは設定に依存することがわかります。
クラスター サイズ 最大ボリューム 最大ファイルクラスター サイズ 最大ボリューム 最大ファイル
4 KB (既定のサイズ) :16 TB 16 TB
8 KB :32 TB 32 TB
16 KB: 64 TB 64 TB
32 KB: 128 TB 128 TB
64 KB: (最大サイズ) 256 TB 256 TB
ここにある通り、既定のサイズが4KBなので16TBが最大値になりますので、今回のエラーというかメッセージは動作通りとなります。
しかし、この情報を知らないと構築後に大容量のディスクが必要になったらアウトですね・・・。ということで、大容量のデータを扱う場合は注意が必要です。
最近、大容量のサーバを構築する機会が増えていて、こういったノウハウは本当に重要ですね。後から分かったら運用後とか簡単に変更が難しくなりますからね。大領データの移動もすごく大変ですし。