Windowsサーバー、ネットワークの構築作業などで大容量のデータファイルを作成して、テストなどを行うことがあります。
例えば、拠点間でFTPによるスループット試験をする場合などに、1GBのデータを送って、どれくらいのスループットが出るかを確認したりなど。
最近、このファイルを作成して利用したのがディスクのI/Oの測定です。測定で使えるソフトは別途紹介しますが、例えば、ウイルス対策ソフトのパフォーマンスを測定するのにも使いました。
通常時とウイルス対策ソフト有効時でI/Oがどれくらい違うかというテストだったり。速度の測定方法はいろいろとありますが、例えば、大容量のファイルの書き込みでどれくらい時間がかかったかという測定も可能ですね。大容量ファイルは色んなテストで使えるので知っていて損はないです。
その場合に、Windowsでは簡単にダミーファイルを作成できます。例えば、1GBのデータファイルを作成するコマンドは以下になります。
C:\>fsutil file createnew 1Gtest.file 1073741824
ファイル C:\1Gtest.file が作成されました
数字を変えれば、サイズは変更可能です。ちなみに、10GBのファイルを作成したい場合は、サイズは単位がbyteなので以下のように計算します。
10×1024×1024×1024B=10,737,418,240B
他にもこのダミーファイルの作成で便利なのが、ファイルサーバーリソースマネージャー機能でフォルダに制限をかけた場合に、制限した値以上のデータを保存できないかどうかを確認する場合にも使えます。
例えば、対象のフォルダに対して10GBの容量制限をした場合に、10GB以上のデータファイルを作成し、それが保存できないことを確認する事で動作確認になりますね。
色んな場面で使えるfsutilコマンドを活用してみてください。