3台構成の専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロールの運用デメリット

3台構成の専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロールの運用デメリットについて考えてみました。

 

vCenterでHAを構成する場合、ESXi2台から構成可能ですが、一般的な最小で組む場合の台数は3台構成じゃないかと思います。どこかの資料に3台からが推奨とあったような記憶がうっすらありますが。

 

そして、HAの設定で専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロールを選択した場合は、運用時に注意点があります。

 

まず、この設定に関しての説明をKBから。

専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロール

 

特定のホストをフェイルオーバー ホストとして指定するように vSphere HA を構成できます。

専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロールでは、ホストで障害が発生したときに、vSphere HA が、指定されたフェイルオーバー ホストのいずれかで障害ホストの仮想マシンを再起動しようとします。フェイルオーバー ホスト自身で障害が発生している、または十分なリソースがない、などの理由で仮想マシンが再起動できない場合、vSphere HA はこれらの仮想マシンを、クラスタ内の別のホストで再起動しようとします。

フェイルオーバー ホストで予備のキャパシティを確実に使用できるようにするため、仮想マシンをパワーオンすること、または vMotion を使用して仮想マシンをフェイルオーバー ホストに移行することはできません。また、DRS はロード バランシング用としてフェイルオーバー ホストを使用しません。

 

 

こちらを利用する場合の注意点です。

 

専用フェイルオーバー ホストのアドミッション コントロールを使用して複数のフェイルオーバー ホストを指定する場合、DRS は、フェイルオーバー ホストで実行されている仮想マシンについて仮想マシン間のアフィニティ ルールの強制適用を行いません。

 

以前、CitrixのSBC環境を構築した際に、この構成を組んだことがあります。この構成を利用する場合の運用のデメリットですが、以下のようなことが考えられます。

 

・ESXiホストの1台のリソースが普段使われない

※リソースをまんべんなく使いたい場合は向かない

・メンテナンスでESXiホストを停止する場合に、専用フェイルオーバー ホストに指定したESXiホストへ仮想マシンがvMotionできない

※HAを一旦無効にすれば実行できます

 

といくつか運用で意識する必要があります。