VMware ESXiでReceive Side Scaling (RSS)を利用するためのシステム要件

VMware ESXiでReceive Side Scaling (RSS)を利用するためのシステム要件についての情報になります。

 

ちなみに、Receive side scaling (RSS) は、マルチプロセッサシステムの複数の Cpu にわたってネットワークの受信処理を効率的に分散できるようにするネットワークドライバーテクノロジになります。

 

情報元はこちら。

 

Windows 仮想マシンのネットワーク パフォーマンスが悪い、または待ち時間が長い (2008925)

https://kb.vmware.com/s/article/2008925?lang=ja

 

ちょっと古い情報になりますが、このKBに情報が記載されていました。

 

ここで本記事とは別になりますが、電源オプションは仮想マシンのパフォーマンスに影響があります。

 

Windows 2008 および 2008 R2 で、電源プランはデフォルトで バランシング済み に設定されています。Microsoft では、電源プランを バランシング済み から 高パフォーマンス に変更すると全体的なパフォーマンスが向上することが観測され、確認されています。

 

続いてRSSについての情報です。

 

 

Receive Side Scaling (RSS)

RSS は、ネットワーク ドライバによる複数の CPU にわたる受信 TCP トラフィックの分散を可能にするメカニズムです。これによりマルチコアの効率性とプロセッサ キャッシュの使用率が増えます。ドライバまたはオペレーティング システムで RSS を使用できない、または RSS が無効化されている場合、すべての受信ネットワーク トラフィックは 1 つの CPU によってのみ処理されます。この場合、単一の CPU は、その他の CPU がアイドル状態のままである間、ネットワークのボトルネックである可能性があります。

 

注: RSSカニズムを利用するには、仮想マシンのハードウェア バージョンが 7 以降である必要があり、仮想ネットワーク カードが VMXNET3 に設定され、ゲスト OS が利用可能で、適切に構成されている必要があります。一部のシステムでは、手動で有効化する必要があります。次のオペレーティング システムで RSS を使用できます。

 

Windows 2003 SP2 (デフォルトで有効)
Windows 2008 (デフォルトで有効)
Windows 2008 R2 (デフォルトで有効)
Windows Server 2012 (デフォルトで有効)
Linux 2.6.37 以降(デフォルトで有効)

 

仮想ネットワーク カードが VMXNET3 に設定され、ゲスト OS が利用可能で、適切に構成されている必要がありますとのことなので、仮想NICの構成が適切でOS側で有効であれば使えそうですね。

 

機会があったら動作検証をしてみます。