ESXi NIC故障で交換後、管理ネットワーク vmkernelでMACアドレスが更新されない、重複するという問題があるようです。
ESXiのハードウェア障害でNICを交換すると思いますが、MACアドレス情報が更新されない、重複した場合の対処法です。
ハードウェア側のMacアドレスとESXiのソフトウェア側の情報の不一致でしょう。
情報元はこちら
MAC アドレスが更新されないか、vmkernel に重複する MAC アドレスが存在する (1031111)
https://kb.vmware.com/s/article/1031111?lang=ja
事象の抜粋です。
●NIC に新しい MAC アドレスを割り当てるか、MAC アドレスを置換した後、コマンド ラインから esxcfg-vmknic –l コマンドを実行しても、vmk0 管理ネットワークの MAC アドレスが更新されないことがあります。ESXi ホストのデフォルトの設定は、「新しいハードウェア MAC アドレスを選択しない」になっています。
●ESXi ホストで、管理ネットワークにアクセスできません。
●vmkernel に対して ping できません。
●再構築済みの廃止された ESXi 物理サーバに対して ping できません。
●状況によっては、ESXi vmkernel が、異なる物理サーバ上の以前の ESXi インストール環境の MAC アドレスを保持しているため、ネットワーク上に重複する MAC アドレスが現れることがあります。
●以前のサーバへの最初のインストール時に、vmkernel vmk0 インターフェイスで、いずれかの vmknic インターフェイスに割り当てられた物理サーバの MAC アドレスが使用され、ランダムなアドレス 00:50:56::XX:XX:XX が使用されません。
●インストール環境の USB またはローカル ディスクが別のサーバに移動またはコピー(LUN の場合)された場合にサーバを廃止すると、新しいサーバの vmkernel vmk0 インターフェイスで、以前のサーバの物理 MAC アドレスがそのまま使用されます。
続いて確認方法です。すべての物理 NIC の物理 MAC アドレスとそのリンク ステータス、既存の vSwitch の構成、現在の vmkernel インターフェイスの構成をチェックして確認します。
ESXi では、次のコマンドを使用します。
# esxcfg-nics -l
# esxcfg-vswitch -l
# esxcfg-vmknic -l
MAC アドレスが重複していることが分かったら、vmkernel インターフェイスをいったん削除してから再作成して、MAC アドレスを変更する必要があります。
ポート グループから vmknic を削除するには、次のコマンドを使用します。
# esxcfg-vmknic -d -p pgName
または
# esxcfg-vmknic -d pgName
ポート グループに vmknic を追加するには、次のコマンドを実行します。
# esxcfg-vmknic -a -i DHCP -p pgName
または
# esxcfg-vmknic -a -i x.x.x.x -n 255.255.255.0 pgName
回避策
この問題を回避するには、ESXi ホスト上で、MAC アドレスを手動で構成します。
トラブルシューティング用コンソールで、次のコマンドを実行します。
esxcfg-advcfg -s 1 /Net/FollowHardwareMac
ESXi サーバを再起動します。