CentOS、LinuxOSなどと同様に時刻同期でUbuntu16で行うNTP Slewモードの設定方法について紹介します。
まず、一般的にSlewモードの設定を行う理由は、何らかの理由で時刻がずれたときに、時刻調整がstepモードで動作しないために行います。
このstepモードですが、場合によっては時間が逆戻りすることがあり、アプリケーションによってはこの動作で誤動作だったり、不具合を起こすことがあるので、slewモードを設定します。
メーカーのソフトウェアによっては、逆戻りしないようにslewモードを設定してくださいと書かれたものあります。
ちなみに、NTPがインストールされていない場合は、以下のコマンドでインストールから始めます。
> apt-get install ntp
そして、インストールが完了したら、以下の設定ファイルを編集して、参照先のNTPサーバーを変更します。企業の場合は、社内NTPサーバーになると思います。
> vi /etc/ntp.conf
「server ntp.ubuntu.com」とか、serverで指定しているサーバーをコメントアウトして、正しいNTPサーバを設定します。
#server ntp1.jst.mfeed.ad.jp iburst
#server ntp2.jst.mfeed.ad.jp iburst
#server ntp3.jst.mfeed.ad.jp iburst
#server ntp.ubuntu.com
server <NTPサーバIP or FQDN>
そして、Ubuntu16のNTP Slewモードの設定方法ですが、続いて、「/etc/default/ntp」を下記のようにしてntpdを再起動します。
NTPD_OPTS=' -g -x'
実際に設定をしたところ、きちんとslewモードが動作しました。ちなみに、仮想化基盤だったら、再起動するとハイパーバイザーに時刻同期をとられます。