VMXNET3で構成した仮想マシンのNICアダプタが表示されない

vSphere 5.X上に、ゲストOSにWindows Server 2012 R2をインストールし、仮想マシンの仮想NICとしてVMXNET3を選択した場合に、ゲストOS上で仮想NICが認識されていないという事象が発生します。


これ久しぶりに新規で仮想マシンを作成するとはまりがちなんですが、この事象はE1000などでは発生せず、VMXNET3を選択した場合に発生します。
 

 
これは、VMware Toolsがインストールされていない為に発生する問題で、仮想マシンの展開後にOSにログインし、VMware Toolsインストールをインストールすると、仮想NICが認識されます。
 

ちなみに、仮想NICはいくつか種類がありますが、VMwareの推奨としてはVMXNET3です。


その情報については、以下のKBが参考になります。

>>仮想マシンのネットワーク アダプタを選択する (1036627)

VMXNET 3: VMXNET 3 アダプタは、パフォーマンスのために設計された次世代の準仮想化 NIC で、VMXNET や VMXNET 2 とは関係ありません。 これは VMXNET 2 で利用可能な機能をすべて提供し、マルチキュー サポート(Windows の受信側スケーリングとも呼ばれる)、IPv6 オフロード、および MSI/MSI-X 中断配信などのいくつかの新機能を追加しています。 VMXNET 3 のパフォーマンスについては、「Performance Evaluation of VMXNET3 Virtual Network Device」を参照してください。 オペレーティング システム ベンダーはこのカード用の組み込みドライバを提供していないため、VMware Tools をインストールして、VMXNET 3 ネットワーク アダプタを利用するためのドライバを取得する必要があります。
 
VMXNET 3 は、限られたセットのゲスト OS で、仮想マシン バージョン 7 以降でのみサポートされています。

特に指定がなければ、仮想アダプターはVMXNET3を選択するでいいと思います。ただし、初期構築時にVMware Toolsがないとアダプタが認識されないので、そこだけ注意が必要ですね。