移動ユーザープロファイル、フォルダーリダイレクトの検証をしていて、管理者権限のアカウント(ドメインAdministrator)で各ユーザーがログイン時に作成する移動ユーザープロファイル、フォルダーリダイレクト用のフォルダーが削除できない事象にぶつかりました。
管理者権限のアカウントで削除できない理由は、やはり”アクセス権”の問題でした。
以下の二つの設定を行わない場合、ユーザー毎に作成される各フォルダには、”Administratorsグループ”の削除要する適切な権限が付与されません。
①「Administrators セキュリティ グループを移動ユーザー プロファイルに追加する」
【場所】
[コンピューターの構成]
∟[ポリシー]
∟[管理用テンプレート]
∟[システム]
∟[ユーザープロファイル]
②ユーザーに<フォルダ名>に対して排他的な権限を与える
”このチェック ボックスがオンで、ターゲット ディレクトリが存在しない場合は、新しいディレクトリが作成され、対象ユーザーとローカル システムにのみそのフォルダに対するフル コントロール アクセス許可が与えられます。
このチェック ボックスがオンで、ターゲット ディレクトリが既に存在する場合は、そのディレクトリの所有権が検証されます。そのディレクトリを別のユーザーが所有している場合、フォルダ リダイレクトは行われません。既定で有効なアクセス許可はすべて有効のままとなります。
このチェック ボックスをオフにした場合、フォルダのアクセス許可は変更されません。既定で有効なアクセス許可はすべて有効のままとなります。このチェック ボックスをオフにした場合にのみ、スタート メニュー フォルダをリダイレクトできます。”※MSサイトより抜粋⇒GPMC のフォルダ リダイレクトの概要
【場所】
[ユーザーの構成]
∟[ポリシー]
∟[Windowsの設定]
∟[フォルダーリダイレクト]
※各フォルダのプロパティで「設定」タブ
上記の設定になっていると、権限の不足から、Administratorsグループのアカウントであっても削除できない事になります。
また、上記設定後に作成されたフォルダーは、後でポリシーを変更しても、アクセス権は変更できませんので、削除したい場合、以下の手順で対応可能です。
【アクセス権の不足したフォルダー、ファイルの削除手順】
※以下の順番で実施してください。
①所有権の変更
/f:ファイル名を指定。
/grant: 許可ユーザー ・ アクセス権を指定します。