ゲストOS側でESXiとの時刻同期をコマンドで確認、無効にする方法 を紹介します。
VMwareでは、ゲストOSの時刻同期はNTPを推奨していますね。正確な時刻同期が必要なゲストOSはNTPを設定するのが望ましいです。
また、ゲストOS側で時刻同期を無効にする方法は以下のVMwareの公式サイトが参考になります。
>>ゲスト OS とホスト OS 間の時刻同期の構成(VMware)
ちなみに、定期的な時刻同期をオンにすると、VMware Tools はゲスト OS の時刻をホストの時刻と同じに設定するようになり、時刻同期の発生後、VMware Tools は 1 分に 1 回ゲスト OS の時計がホストの時計に一致しているかどうかを確認します。一致していない場合は、ゲスト OS の時計がホストの時計と一致するよう同期がとられます。
また、VMware Tools の定期的な時刻同期がオンになっているかどうかには関係なく、特定の操作を実行すると、時刻同期が行われます。
■VMware Tools デーモンを起動したとき (再起動やパワーオンの操作中など)
■スナップショットに戻した後
■ディスクを圧縮した後
【時刻同期の確認、無効化手順】
①ゲスト OS でコマンド プロンプトまたはターミナルを開きます。
②VMware Tools のインストール ディレクトリに移動します。
例えば、Windowsの場合は、
>VMwareToolboxCmd.exe timesync status
Linuxの場合は、
>vmware-toolbox-cmd timesync status
④次のコマンドを入力して、定期的な時刻同期を有効または無効にします。
例えば、Windowsの場合は、
OS | デフォルトのパス |
Windows | C:\Program Files\VMware\VMware Tools |
Linux および Solaris | /usr/sbin |
FreeBSD | /usr/local/sbin |
Mac OS X | /Library/Application Support/VMware Tools |
③次のコマンドを入力して、時刻同期が有効になっているかどうか確認します。
><utility-name> timesync status
オペレーティング システム | プログラム名 |
Windows | VMwareToolboxCmd.exe |
Linux、Solaris、および FreeBSD | vmware-toolbox-cmd |
例えば、Windowsの場合は、
>VMwareToolboxCmd.exe timesync status
Linuxの場合は、
>vmware-toolbox-cmd timesync status
④次のコマンドを入力して、定期的な時刻同期を有効または無効にします。
<utility-name> timesync <subcommand>
<subcommand> には、enable または disable を使用します。
例えば、Windowsの場合は、
>VMwareToolboxCmd.exe timesync diable
Linuxの場合は、
>vmware-toolbox-cmd timesync disable
また、サイトにもありますが、定期的な時刻同期を無効にしても、すべての VMware Tools 時刻同期が無効になるわけではありません。
その為、時刻同期を完全に無効にしたい場合は、以下の手順を実行します。
●vSphere Client を使用して構成パラメータを追加する
①vSphere Client のインベントリで仮想マシンを選択し、パワーオフします。
②[サマリ] タブで、[設定の編集] をクリックします。
③[オプション] タブをクリックし、[詳細]の [全般] をクリックします。
④[構成パラメータ] をクリックしてから [行の追加] をクリックして、次の情報を追加します。
名前 | 値 |
tools.syncTime | 0 |
time.synchronize.continue | 0 |
time.synchronize.restore | 0 |
time.synchronize.resume.disk | 0 |
time.synchronize.shrink | 0 |
time.synchronize.tools.startup | 0 |
time.synchronize.tools.enable | 0 |
time.synchronize.resume.host | 0 |
●vSphere Web Client を使用して構成パラメータを追加する:
①vSphere Web Client のインベントリで仮想マシンを選択し、パワーオフします。
②仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
③[仮想マシン オプション] タブをクリックします。
④[詳細] オプションを展開します。
⑤[構成パラメータ] で、[構成の編集] をクリックします。
⑥[行の追加] をクリックし、次の情報を追加します。
名前 | 値 |
tools.syncTime | 0 |
time.synchronize.continue | 0 |
time.synchronize.restore | 0 |
time.synchronize.resume.disk | 0 |
time.synchronize.shrink | 0 |
time.synchronize.tools.startup | 0 |
time.synchronize.tools.enable | 0 |
time.synchronize.resume.host | 0 |
他にも仮想マシンの .vmx ファイルに構成オプションを追加する方法がありますが、vSphere Web Client、vSphere Clientで設定したほうが分かりやすいと思います。