ネットワーク構築時にネットワークのスループットを測定する場合は、フリーではnetmi、iperf、3CDeamonなどをツールを使う事が多いと思います。
そして、運用中であれば、ネットワーク機器からSNMPなどで情報を得る事ができますが、中小企業などでは、ネットワーク機器がSNMPに対応していない場合があります。
その場合に便利なフリーツールの一つが「TCP Monitor Plus」です。
>>TCP Monitor Plus(vector)
【概要】
また、 インストール不要なので、運用中のサーバでも簡単に利用できます。ここでは簡単な使い方のみ紹介しますので、詳細は本家サイトを参照してください。
>>トラフィックモニターの詳細説明
【TCP Monitor Plusの使い方】
①まずは、以下のURLからソフトのダウンロードします。
>>TCP Monitor Plus(vector)
②ダウンロードしたファイルの解凍後、「tcpmon.exe」を起動します。
③起動すると以下のような画面が表示されます。
④表示が「KB/s」になっているので、よく使う「Mbps」に変更します。メニューの「オプション設定」をクリック。
⑤「KB/s」⇒「Mbps」に変更します。
⑥送受信MAX、送受信平均、詳細情報などを変更すればOKです。
※試しにGoogle mapを表示してみました。すると、受信MAXが約7Mbpsにあがりましたね。
続いてログ出力です。上記まではリアルタイムで表示される帯域を確認する事ができます。しかし、多くの場合は、ある一定期間の帯域の状態を測定したいのではないかと思います。
その場合は、ログ出力機能があります。
⑧ ④の手順後、「ログファイル出力」タブをクリックします。続いて、「トラフィックログを出力する」にチェックを入れ、「OK」をクリックします。※デフォルトでは、60秒毎にログを出力します。
⑨ログの出力先は、デフォルトでは回答したフォルダ内になっています。以下の形式のログを開きます。
tcpmon_traffic<yyyydd>.log
以下はログファイルの表示結果です。
ちなみに、ログサイズは1時間で30kbyte程度なので、よっぽどディスクの空きが枯渇してなければ、ある程度の期間の測定はできると思います。
実際に確認ポイントとしては、平均送信速度、平均受信速度、最大送信速度、最大受信速度などになるかと思いますが、ログの出力は60秒に一回なので、出力サンプルは多ければ多いほどいいので、ある程度の期間、ログ出力しておくことが望ましいです。
また、ログはエクセルの機能や、テキストエディタなどでgrepをかければソートできるので、まとめておくといいですね。